コロナの警戒レベルの引き上げを発表する玉城知事
=県庁
警戒レベル引き上げ 玉城知事発表、「コロナ感染拡大初期」に
【那覇支局】玉城デニー知事は22日、新型コロナウイルス対策本部会議終了後、県庁で記者会見し、県の警戒レベルを「感染小康期」のレベル1から「感染拡大初期」のレベル2に同日から引き上げると発表した。対処方針も変更し、22日から2023年1月13日までを「感染拡大を抑制し社会経済活動を継続するための対策期間」と位置づけ、県民に感染対策とワクチン接種を呼び掛けるとともに重症化リスクや症状に応じた受診をするよう要望した。
県内の医療状況は新型コロナの感染者の増加に伴い、14日以降は病床使用率が警戒レベル2相当の30%を超える日が続き、特に沖縄本島中南部では入院調整が難しくなりつつあり、徐々に医療機関への負荷が高まっている。県はレベル2に引き上げることで注意喚起し、重症化リスクに応じた受診を呼び掛ける。外来受診については妊婦や透析患者、高齢者、症状がつらい人以外の軽症者には検査キットなどの活用を呼び掛け、自宅療養するよう求めた。
県民に対しては過去2年間、年末年始に感染が拡大していることから▽オミクロン株対応ワクチンの接種の検討▽日ごろから3密を回避し、換気、適切なマスクの着用▽会食や友人との交流では大人数、長時間の集まりを控える▽発熱、のどの痛みなど少しでも症状がある場合の外出や会食を控える―ことを求めた。
玉城知事は「今後さらに感染が拡大し、警戒レベル3に移行した場合、医療ひっ迫防止対策強化宣言などを行い、県民に対して大人数の会食や大規模なイベント参加を見合わせるなど要請内容の強化も検討しなければならなくなる」と警戒感を示し、その上で「1人ひとりが取り組み可能な感染対策を確実に実践してほしい」と呼び掛けた。