3年ぶり老人クラブ大会 育成功労者など表彰
第57回宮古地区老人クラブ大会(主催・同連合会、共催・NPO法人ばんず)が11日、マティダ市民劇場で、「伸ばそう!健康寿命 担おう!地域づくりを」をスローガンに開催された。コロナ禍で3年ぶりとなった同大会では、多良間村仲筋女性会など宮古各地の14団体が16演目の芸能を発表。老人クラブ育成功労者12人や優良老人クラブ3団体を表彰したほか、ロビーでは絵画や手芸、苧麻・麻糸などの受賞作品展示も行われた。
老人クラブは「健康・友愛・奉仕」の三大運動をスローガンに、高齢者の仲間・健康づくりや世代間交流など、幅広い社会貢献運動に取り組んでいる。大会では三大運動に加え、▽健康長寿を目指す「健康づくり・介護予防活動」の充実▽地域社会に貢献する魅力ある老人クラブづくりの推進▽魅力ある活動の展開を会員増強運動の推進―を実践する宣言が採択された。
座喜味一幸市長は3年ぶりの大会を祝福するとともに「宮古は大きな脚光を浴びて発展しようとしているが、生活が豊かになるほど、人とのつながりを忘れてはいけない。老人福祉、高齢者を大切にすることは大変重要。皆さんが今まで積み重ねてきた知恵を子や孫に良さをしっかりと引き継いでいきたい」と述べた。
自身も伊良部支部池間添老人クラブで役員を務めている市社会福祉協議会の中村雅弘会長は「互いに支え合う地域づくりや一人暮らしの高齢者の見回り活動など、老人クラブの果たす役割はまずます重要になっている。一層の活動促進を期待したい」と激励した。
芸能発表大会は伊良部支部女性委員の「かぎやで風」で幕開け。この日のために多良間村から来島した仲筋女性会など、各地区の老人クラブが多彩な演目を披露した。また、市老ク連平良支部の上原正幸さんが老人クラブ活動についての意見発表を行い表彰された。
表彰者、団体は次の通り。(敬称略、カッコ内は所属老人クラブまたは団体)
【老人クラブ育成功労者】與那覇秀夫(荷川取)与座義文(野原越)仲間喜美子(池間)浦崎榮子(長浜)石垣登美子(国仲)譜久村ヨシ子(池間添)神里清春(長南)伊志嶺タケ(名嘉山)山口幸徳(豊原)富原秀子(多良間村嶺間)高江洲常功(同大木)兼本勝正(同吉川)【作品展最優秀賞】手芸=浜川初代(前里添)▽工芸=池田美江子(西原みどり会)▽農水産物加工品=友利勇(与那覇)▽漬物類=古謝洋子(宮原)▽苧麻・麻糸=佐久本洋子(多良間村津川)▽絵画=富盛豊正(名嘉山)【優良老人クラブ】上区、友利、多良間村天川