(左から)根路銘会頭、座喜味市長、吉井会長、新崎理事長 =市役所応接室

伊良部野球場の観光拠点整備を要望 経済3団体、イベント会場化求める

 宮古島商工会議所(根路銘康文会頭)など経済3団体は17日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、市の経済発展・市民生活向上のためとして、伊良部長浜で整備が進む野球場を1万人規模のイベントが開催できる観光拠点として整備することや、宮古・下地島の2空港の活用促進を求めた。要請は宮古島観光協会(吉井良介会長)と宮古青年会議所(新崎亮太理事長)との連名で、代表3氏が市長に要請文を手渡した。
 伊良部野球場はスタジアムやサブグラウンドは完成しており、屋内練習場が9月ごろ完成予定。主要建造物は完成間近な一方、駐車場やメインゲートなど外構部分は未着手で、市は一括交付金を活用した実施設計予算の確保を目指している。
 3団体は「市が掲げるスポーツアイランド構想の一つとして、プロ野球や社会人・大学などのキャンプ地として大きな需要が見込まれる」と期待を寄せた。
 その上で、「野球場としてだけではなく、幅広い視点で活用してほしい」として、音楽・芸能など1万人規模のイベントが開催できるよう要望。「観光客や市民に喜ばれる、新たな観光拠点を目指した取り組みをしてもらいたい」と求めた。
 下地島空港では、羽田発着枠政策コンテストの獲得を主な目的とした官民合同の活性化協議会が組織されている。取り組みの結果が実り、スカイマークの下地島―羽田線の正式運航が国交省から認められた。宮古空港でも今年度、利便性の向上などを目指した協議会が設立された。いずれも会長は座喜味市長。
 3団体は「今後増え続ける観光需要の中で、駐車場確保など地域住民の利便性向上に向けた施策を講じてほしい」として、両空港を最大限に活用するための取り組みを先導して取り組むよう要望した。
 座喜味市長は「現場の声は一番皆さんに届いていると思う。両空港の特徴を生かした活性化など、構想を市にどんどん提案してほしい」と述べた。

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