コロナワクチン1・2回目用供給終了 使用期限来年2月末
新型コロナワクチンのうち、1・2回目の接種に使われる従来型のものの市への共有が終了していることが26日までに分かった。市が保有するワクチンの使用期限は現在のところ、2023年2月末までという。3回目以降の追加接種に使われるワクチンはオミクロン株対応の2価ワクチンに切り替わっているが、2回目から開ける必要がある間隔が3カ月に短縮された。市は11月末までに、約1万1千通の接種券を送付する予定。
市で使用されている従来型ワクチンは、mRNAを用いるファイザー社製とモデルナ社製、組み換えタンパクの武田社製ノババックスの3種類。追加接種に使われる2価ワクチンとの混同を避けるため、医療機関での個別接種は行っていない。これから初回接種を希望する人に対しては、市役所を中心に実施されている集団接種の日程に合わせて個別に対応する。
従来型ワクチンの供給は年内で終了予定だが、現在のところ市に新たなワクチン供給は行われない見込み。現在保有するワクチンの期限は2月末までだが、これまでも国の方針変化で伸びることがあったため、確定的ではないという。
3回目以降の追加接種にはファイザー製の2価ワクチンが使用されている。従来株とオミクロン株系統双方に対応しているため、2価ワクチンと呼ばれる。2価ワクチンは1・2回目の接種が完了しないと受けることができない。接種は1人1回のみで12歳以上が対象。すでに4回目まで終えている人も、5回目の接種を受けることができる。追加接種は市役所での集団接種だけでなく、個別医療機関でも受け付けている。
厚生労働省によるとこれまでの2年間、年末年始に新型コロナが流行している。ことしの年末までに、重症化リスクの高い高齢者だけでなく、若い世代も2価ワクチンの接種を終えるよう呼びかけている。
国の方針によりこのほど、6カ月から4歳の乳幼児もコロナワクチンの接種対象に加わった。市は情報提供のため対象者全員に接種券を送付するが、接種は強制ではない。同封資料や説明書などをよく読んだ上で受けるかどうかを決めてほしいとしている。
ワクチンの予約や問い合わせは市予約センター(79・7829)まで。