景観区域内の配慮認める 市景観審議会が諮問審議2件とも同意 高層化の集団化対策求める付帯意見も
宮古島市景観審議会(池田孝之会長)は2日、市から諮問のあった上野新里の「シギラミラージュレジデンス&ホテルズⅡ期(仮称)」と、下地与那覇の「宮古島与那覇プロジェクト(仮称)」のホテル計画2件について答申を行った。いずれも「景観区域内における配慮が行われた」と認められるとして原案に同意した。答申は池田会長に代わり、庄司優副会長が市役所で嘉数登市長へ答申書を手渡した。諮問された2件は、5月21日に開かれた2026年度第1回審議会で審議されていた。
上野新里のホテル計画は、シギラリゾートの開発が進む新里集落の南側に位置する。その中で環境リゾート共生景観として美しい海への眺望(ちょうぼう)、海から見た島への眺望などを阻害しないような高さの配慮、現況の地形ならびに植生、海岸線に調和した形態、意匠などリゾート空間を自然空間に溶け込むような計画づくりが求められる場所になっている。
同審議会では高さ基準13㍍に対して建築物の高さが41㍍となっており、周辺景観への影響、配慮や景観形成への適合状態について審議した。委員からは建築物の高さで水平線の眺望や建築物の壁面後退距離の確保を求める意見があり、前回審議から検討の成果が見られるとして合意に至った。ただし、付帯意見として「今後の計画については建築物の規模、形態、配置など高層建築物が集団化しないような対策を検討すること」を求めた。
下地与那覇のホテル計画について庄司副会長は、計画地がラムサール条約登録湿地である与那覇湾西側の海岸線に位置していることや鳥獣保護区にも接している点を重視。事業者には「周辺の動植物に影響を与えないような工夫する努力を求めた」と述べた。
答申を受け嘉数市長は「景観基準があるとしても簡単な案件ではなかったということで多様な視点から検討いただいた」と審議会へ感謝を示し、上野新里のホテル計画の事業者には「審議会からの付帯意見を踏まえ、しっかり対応してもらいたい」と語った。


