宮古島海上保安部と市消防本部は本度第2回合同潜水訓練を実施した
=18日、平良港第4ふ頭の巡視船「はりみず」岸壁付近
海保と消防、合同潜水訓練で連携強化 平良港、迅速な捜索手法を確認
宮古島海上保安部と市消防本部は18日、平良港第4ふ頭の巡視船「はりみず」岸壁付近で、令和7(2025)年度第2回合同潜水訓練を実施した。同訓練は17年10月に締結された業務協定に基づき、潜水捜索技術の向上と双方の連携強化を目的に継続されている。当日は両機関から計33人が参加し、水深8メートルの海底で実戦さながらの捜索を展開。観光客の増加に伴う多様な水難事案へ備え、有事の際の迅速な救助体制を再確認した。
訓練開始にあたり、同保安部の嘉手川清次長があいさつに立ち、関係機関が連携を密にする重要性を強調。訓練には同本部の消防職員14人と、海保の潜水士5人が出動し、砂を詰めた2リットルのペットボトル2本を捜索対象物に見立て、2班に分かれて約20分間の潜水捜索を行った。

潜水捜索では、対象物の位置が判明している場合に有効な「環状捜索」と、位置が不明確な際に広範囲を調べる「ジャックステイ捜索」の2手法を実施。環状捜索はブイ錘(すい)を1か所に設定して基点とする一方、ジャックステイ捜索は2か所にブイ錘を置き、その間に張った索(基線)に沿って潜水士が移動することで、より確実な捜索範囲の網羅を図った。
同保安部によると、宮古島海上保安署から「部」への昇格や巡視艇「なつづき」の配属を機に体制を強化しており、市消防との合同訓練は昨年度までに計18回を数える。今後も定期的な共同訓練を通じ、クルーズ船での傷病者対応や船舶火災など、多岐にわたる事案への対応能力を高めていく方針だ。
勤務8年目となる巡視船「はりみず」潜水士の照屋寛ニさん(海保勤務約10年)は「限られた人にしかできない仕事。必要とされ海に入るときにやりがいを感じる」と話し、技術研鑽(けんさん)への決意を新たにした。


