当選から一夜明け、取材に応じる自民党の西銘恒三郎氏 =9日、石垣市内の選挙事務所

一夜明け語る責任と覚悟 西銘氏、与党多数に慎重論

 第51回衆院選の沖縄4区で当選を果たした自民党の西銘恒三朗氏は9日、石垣市内の選挙事務所で取材に応じた。全選挙区で自民党公認候補が勝利した結果を「正直予想以上」と受け止めつつ、高市内閣発足3カ月で国民の期待が高まったとの認識を示した。一方で与党が大きな議席を得たことに触れ、「数の力で押し切るのではなく、慎重な国会運営が求められる」と述べ、当選から一夜明けた現在の心境として、喜びと同時に責任の重さを強調した。
 西銘氏は今回の選挙結果について、「同期で落選中だった仲間の多くも国会に戻ってきた」と全国的な自民党の復調を指摘。比例代表でも他党に流れた票の動きなどを挙げ、「自民党だけで3分の2を超える勢力になった」と語った上で、派閥や政策グループ解散後の党運営に触れ、「党のガバナンスがどうなるのか、国会が始まってみないと分からない部分もある」と述べた。
 高市早苗首相については「決断が早く、自分の言葉で分かりやすく国民に伝えている」と高く評価。「女性初の総裁、総理として目が輝いている。財源の課題は残るが、この3カ月は素晴らしい」とした。
 一方で、与党多数の下での国会運営については、「おごらず、少数意見も聞きながら、公約したことを丁寧に実現する責任がある」と慎重姿勢を示した。
 野党に対しては、解散時期への批判について言及。「準備不足を露呈したのではないか。政策的な対抗軸を打ち出せなかった」と指摘した。また、沖縄県政については、玉城デニー知事の普天間飛行場および辺野古移設対応を挙げ、「県知事の権限で止められない問題に反対を唱えるだけでは、県民に誤ったメッセージを送る」と批判した。
 安全保障では、安保関連文書の改定や抑止力の重要性を強調。「日米同盟を基軸に、価値観を共有する国々と連携し、武力衝突を起こさせない備えが政治の責任」と述べ、物価高対策では、先島地域の物流コストに触れ、「島で暮らす人々の安全安心を守るため、重点的に取り組む必要がある」と語った。
 秋に迫る県知事選については「勢いはプラス要因」としつつ、「選挙はそれぞれ別物。結果は蓋を開けてみないと分からない」と述べ、冷静な見方を示した。

関連記事一覧