自民、戦後最多316議席 「高市旋風」で歴史的圧勝 沖縄では4選挙区で初の独占
第51回衆議院議員総選挙は8日、投開票が行われ、自民党が単独で定数の3分の2を上回る316議席(追加公認含む)を獲得し、歴史的な圧勝を収めた。一つの政党が獲得した議席数としては戦後最多となり、日本政治は大きな転換期を迎えた。沖縄県内においても自民が全4選挙区で議席を独占し、1996年の小選挙区制導入以来、初の快挙を成し遂げた。自民党が圧勝しすぎた結果、比例代表の当選枠に対して候補者が不足し、議席を他党へ譲る現象も起こった一方、立憲民主党と公明党による「中道改革連合(中道)」は、小選挙区でわずか7議席に留まるなど惨敗。野党第一党として存亡の危機に立たされている。
今回の選挙は、高市早苗首相が「高市が内閣総理大臣で良いのかどうか」を問う最短期間での決戦となった。高市首相が掲げた「責任ある積極財政」や「食料品消費税率2年間ゼロ」といった公約に有権者が反応し、各地で「高市旋風」が吹き荒れた。東京全30区での全勝をはじめ、比例代表では自民党の当選枠に対し候補者が不足し、13議席を他党へ譲る異例の事態まで発生した。
ひとつの政党が衆院の3分の2の議席を得るのは戦後初めて。民主党が自民党から政権を奪取した2009年の衆院選で民主党が得た308議席や64・2%の議席占有率の記録を上回った。これまで自民党の過去最多は86年の304議席だった。
沖縄4区では、自民前職の西銘恒三郎氏が8選を果たし、辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力を圧倒。県内全区を自民が制したことで、辺野古移設問題や安全保障政策を巡る議論は、政府主導の加速が避けられない情勢だ。この結果は、今年秋に予定されている沖縄県知事選の行方にも甚大な影響を及ぼすとみられる。
一方で惨敗を喫した「中道」は、野田共同代表が辞任を示唆したほか、岡田克也氏や小沢一郎氏といった重鎮が相次いで落選。公示前の167議席から49議席まで激減した。チームみらいは初めての議席を確保し、比例で11人が当選した。
高市首相は9日午後、連立を組む日本維新の会の吉村洋文代表と会談し、第2次高市内閣の発足に向けた準備を本格化させる。


