「デジタル資料交流」協定締結 歴史、文化など学びに活用
宮古島市(嘉数登市長)と多良間村(伊良皆光夫村長)は23日、デジタル資料交流に関する協定を締結した。両自治体の文化、歴史などの独自資料を寄贈、受け入れして閲覧できるようにする取り組み。資料は両自治体の「電子図書館およびデジタルアーカイブ」で公開する。2026年度からの本格的な運用に向けて交流する独自資料の内容などは協議していくという。嘉数市長、伊良皆村長とも協定締結の意義を強調し、デジタル資料交流に期待した。
協定書の締結式には宮古島市から嘉数市長、宮城克典教育長ら、多良間村から伊良皆村長、本村和也教育長らが出席した。
嘉数市長は「協定を通じて宮古島市の電子図書館に多良間村の貴重な資料や文化が加わることになる。子どもたちが多良間村について学び、その魅力を知る機会となることに大きな喜びと期待を感じている。宮古島には多良間出身の方も多く住んでおり、故郷の歴史や文化などの情報に触れる機会は大きな喜びになる」と述べた。
伊良皆村長は「宮古市村長会議にいろいろな提案があり、連携の中でデジタル資料交流の話があった、多良間村は歴史的に隔絶された地域で宮古島市とは変わった文化もある。これからは文化的なつながりを持ち、お互い交流を深めていきたい」と述べた。
協定の締結は、両自治体が相互の地域文化や歴史に関する独自資料の共有を通して、それぞれの文化に触れることで新たな発見や気づきの促進と相互理解や地域間連係の強化を図ることを目的としている。
目的を達成するための内容は、▽相互に独自資料のデータを寄贈し受け入れする▽寄贈および受け入れする独自資料は両自治体の文化、教育、観光および産業に関する内容を中心とし住民の学びや交流促進に活用する▽独自資料は両自治体の電子図書館およびデジタルアーカイブで公開し広く提供する―など。
本格的な運用に向けては、両自治体ともどのような内容の資料を受け入れていくかなどは今後、協議するという。市が受け入れした多良間村の独自資料は市立図書館の電子図書館で登録なしで閲覧できるとのこと。


