出発式の指差し呼称で集中力・緊張を高めた
=18日、平良地方合同庁舎
明るい正月へ安全徹底 官民合同巡回で安心の目 労基署と建災防宮古分会
宮古労働基準監督署(瀬底正亮署長)は18日、建設業労働災害防止協会沖縄県支部宮古分会と合同で、2025年度第2回官民合同パトロールを実施した。平良地方合同庁舎で出発式が行われ、関係者が参加。式後、同監督署職員と同建災防宮古分会の安全指導員が3班に分かれ、市内各地の建設現場を巡回指導した。公開現場として、平良下里の県営平良南団地建替工事(第2期・1~4工区)でも現場確認が行われた。
同パトロールは労働災害が発生しやすい年末年始を前に、市内の建設現場を巡回し、重篤な災害の撲滅と安全意識の徹底を図ることがねらい。
瀬底署長は「年末年始無災害運動の一環として、建設業で働く皆さんが無事故で年末年始を過ごし、明るい新年を迎えられるよう実施している」と趣旨を説明。続けて、県内の労働災害が過去4年間連続で増加し、高止まりの状態にあることに危機感を示した。
その上で、「2026年以降、さらに災害を減らすためには創意工夫と努力が不可欠。官民が協力し合うことで『無事故で、楽しい年末・明るい正月』につなげたい。建設業の労働災害ゼロを目標に取り組みたい」と決意を述べた。
建災防宮古分会の友利勝人分会長は「島内外の事業者による建築工事が増える中、継続的な安全指導は極めて重要」と強調。その上で「現場パトロールを通じて安全作業環境が構築され、地域全体の安全意識向上につながる」と期待を示した。
公開パトロールが行われた「県営平良南団地建替工事」の現場では、足場の設置状況や墜落・転落防止策が適切に講じられているかなど、重点項目を厳しくチェックした。


