亀濱さん(左)の功績をたたえる嘉数市長 =市役所・市長応接室

亀濱さん市民栄誉賞1号に 世界一の百歳ランナー

 宮古島市は100歳でクラス別100㍍走の世界新記録を樹立した亀濱敏夫さんに対し、市制施行以来初となる「市民栄誉賞」を授与した。18日、表彰状授与が行われ、嘉数登市長が亀濱さんの功績をたたえるとともに「世界記録樹立という素晴らしい異業。常に挑戦し続ける姿は市民の誇りであり、健康づくりの最高のお手本」と称辞を述べ、表彰状と記念品を手渡した。

帰りには宮城克典教育長が描いた自身の絵を確認した


 亀濱さんは先月2日に沖縄市で開催された第45回沖縄県マスターズ陸上競技選手権大会において、M100(男子100~104歳)クラスの100㍍に出場し、従来の記録を0秒25更新する26秒74の世界新記録をマーク。市民に大きな感動と希望を与えた功績がたたえられた。
 この日、亀濱さんはひ孫の佑里さん(9)とともに市長応接室を訪れ、嘉数市長からねぎらいの言葉と表彰状、記念品を受け取った。亀濱さんは「市長からこのような最高の賞をいただき、これ以上ない喜び」とコメント。
 元気に走り続ける秘訣を問われると、「秘訣は何もない。ただ、あっちの通り、こっちの通りと、いつものように運動のために歩いているだけ。明日のことは誰にもわからない。今が元気だから、今を元気に生きたい」と、自然体な言葉で喜びを語った。
 亀濱さんが陸上を始めたのは60歳を過ぎてから。それまではテニスに明け暮れ、1988年ごろから健康づくりの一環として陸上競技を始めたという。そこからマスターズに積極的に参加し、クラス別で200㍍、400㍍、800㍍、1500㍍の記録を樹立。M95クラス200㍍(48秒09)は現在も保持している。
 市長応接室を出た亀濱さんは、拍手で出迎えた職員らに丁寧にお礼を述べながら庁舎を後にした。

関連記事一覧