舞台ではさまざまなフラが披露された =マティダ市民劇場

姉妹都市つなぐフラの調べ カギマナ マティダ舞台に国際競演

 「カギマナフラin宮古島2025」(同実行委員会主催、市共催)のインターナショナル・フラ・コンペティションが11日、マティダ市民劇場で開かれた。前日の奉納舞に続く本大会には、日本各地や台湾から多数のフラダンサーが出演。伝統と創造が融合した華やかな舞が披露され、観客を魅了した。市制施行20周年とマウイ郡との姉妹都市締結60周年を祝う節目の催しとして、両地域をつなぐ文化交流の意義を改めて示した。
 同コンペには、沖縄本島や宮古島のほか、東京、岡山、台湾など国内外から多数のグループが出場。午前と午後の2部構成で、カヒコ(古典)やケイキ(子ども)のグループ演舞、ソロパフォーマンスが披露された。合間には琉球舞踊なども行われ、沖縄とハワイの織りなす催しが会場に広がった。
 舞台では子どもからベテランまで幅広い世代が立ち、出場者は衣装や音楽、表情を通してフラの精神「アロハ」を表現し、観客は手拍子と歓声で温かく応えるなど会場全体が一体感に包まれた。
 開会式で嘉数登市長は「節目の年にこの大会を開催できることをうれしく思う。フラを通して『美しい心』を共有し、文化の架け橋として交流を深めたい」とあいさつし、参加者や関係者の尽力に感謝した。
 同大会は、ハワイと宮古島の歴史的なつながりを伝える場として定着。地域文化の継承や観光振興にも寄与しており、出演者の一人は「自然や人への感謝を込めて踊った。宮古の空気の中で舞うことができてうれしい」と語った。
 きょう12日には午前10時から同劇場でフラ・カンファレンス、午後3時からトゥリバー海浜公園でスペシャルステージが予定されている。

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