
パトロールへ向かう車両を見送る参加者ら
=市役所
ゆとりある運転で事故防止 秋の交通安全運動始まる 宮古地区出発式
2025年秋の全国交通安全運動宮古地区出発式が19日、宮古島市役所2階大ホールで開かれた。市や警察、交通安全関係団体などが出席し、交通事故防止に向けた決意を新たにした。運動期間は21日から30日までの10日間で、「反射材 わたしと輝く 夜の道」をスローガンに掲げる。式後、保健センター前でパトカーや防犯協会車両などが車両パレードに出発し、参加者らが手を振って見送った。
主催者あいさつで宮古島市交通安全推進協議会長の嘉数登市長は「観光シーズンは終盤といわれるが、依然として多くのレンタカーが走行し、市民生活でも自転車や二輪車の利用が多い。事故を一件でも減らすには、一人ひとりが『ゆとりある運転』を心掛けることが大切。歩行者や自転車への注意、飲酒運転根絶、夜間のライト点灯が事故防止につながる」と呼び掛けた。
新垣健一郎署長は、8月末現在で管内の人身事故が64件、物件事故は2059件と前年同時期と比較し増加している現状を報告。その上で「高齢者や子どもが関わる割合、レンタカーの関与が高い。飲酒運転も47件と増加している」と啓発し、地域住民と協力しながら高齢者や子どもを守る取り組み、自転車のヘルメット着用徹底を呼び掛けた。
宮古島地区交通安全協会の下地隆之会長が交通安全宣言を読み上げ、歩行者の安全な横断や反射材着用、ながらスマホや飲酒運転の根絶、夕暮れ時のライト点灯、自転車の交通ルール順守とヘルメット着用促進を誓った。
式では放課後児童クラブ「ちびっこらんど」の子どもたちがエイサー「時をこえ」を披露し、会場を和ませた。