
「離島甲子園」が開幕 全国24チームが出場 宮古島市初、中学生野球 19日から試合、熱戦期待
国土交通大臣杯「第16回全国離島交流中学生野球大会」(同実行委員会主催)、通称「離島甲子園」が18日開幕した。マティダ市民劇場で行われた開会式には27市町村から24チームの選手らが参加し、宮古島市での戦いに闘志を燃やした。実行委員長の嘉数登市長は「宮古島市で初めて開催できますことは光栄であり大きな喜び。選手の皆さんの健闘と本大会の成功を祈念したい」とあいさつした。試合は19日から21日まで伊良部球場、市民球場、下地球場で行われる。1回戦で宮古島アララガマボーイズは伊豆大島選抜、宮古島選抜は徳之島選抜と対戦する。

開会式の冒頭にはチーム紹介があり、24チームの主将が島も紹介しながら大会目標の達成に向けて力強く語った。
嘉数大会実行委員長は、全国各地の離島から来島した選手らを歓迎し「島の未来を担う子どもたちが離島甲子園の活動を通じて『島を離れても頑張れる』という自信を持ち、将来的にはさまざまな課題を抱える離島地域の振興に寄与する人材に育ってくれるものと確信している」と述べた。
また「宮古ブルーと呼ばれる青く透き通る海や白い砂浜、島の文化や人々の温かさに触れ、宮古島市の魅力も存分に感じていただきたい」と呼び掛けた。
「離島甲子園」の開催を提唱した故村田兆治さんの兄で大会顧問の村田光英さんは「野球で一緒になった仲間といい戦いをして、いい付き合いをしてほしい。皆さんを支えている保護者や関係者がバックアップしていることも忘れずに大会を盛り上げていただきたい」と述べた。
中野洋昌国土交通大臣(代読)、西銘恒三郎衆議院議員、玉城デニー知事(代読)も選手らを激励した。
宮古島選抜主将の知念十希周選手は「選手の皆さん、んみゃーち。宮古島へようこそお越しくださいました」と歓迎し、「離島甲子園は離島の野球少年の夢舞台。野球が大好きという気持ちを胸に最高のプレーを見せていきましょう」と選手らを鼓舞した。
選手を代表し宮古島アララガマボーイズ主将の津嘉山琉空選手が「宮古島の仲間と全国の離島の仲間たちと出会えた奇跡に感謝している。応援してくれる家族、島の皆さんにありがとうの気持ちを忘れず全力で正々堂々と戦い抜くことを誓います。共に頑張ろう。ワイドー」と宣誓した。
離島甲子園は、昭和のプロ野球黄金期に「マサカリ投法」として活躍した故村田兆治さんが「野球を通じて島外の仲間と交流し、新たな人間形成や健全な少年少女の育成、島の振興につなげたい」という熱い想いのもと提唱され、2008年に東京都大島町で第1回大会が開催された。
出場するチームは次の通り。
伊豆大島選抜(東京)▽八丈島選抜(東京)▽佐渡市選抜(新潟)▽鳥羽(三重)▽隠岐の島あんやらーず(島根)▽大崎上島中学校(広島)▽KAMIJIMA(愛媛)▽対馬ヤマネコボーイズ(長崎)▽壱岐市選抜(長崎)▽五島バラモン(長崎)▽新上五島ファイブスターズ(長崎)▽甑島選抜(鹿児島)▽種子島中学校(鹿児島)▽南種子中学校(鹿児島)▽屋久島選抜(鹿児島)▽奄美市選抜(鹿児島)▽龍郷選抜(鹿児島)▽徳之島選抜(鹿児島)▽沖永良部・与論合同チーム(鹿児島)▽久米島ゴールデンキングス(沖縄)▽石垣島ぱいーぐるズ(沖縄)▽宮古島アララガマボーイズ(沖縄)▽宮古島選抜(沖縄)▽竹富町選抜(沖縄)