
人材育成とデジタル推進 BCP対策セミナーも実施 根路銘会長が意欲表明
(公財)日本電信電話ユーザ協会沖縄宮古地区協会は7日、市内下里のホテルで2025年度理事会を開催した。昨年は台風の影響により書面開催となり、集合形式での実施は2年ぶりに行われた。根路銘康文会長(宮古島商工会議所会頭)は「市政施行20周年や伊良部大橋10周年、商工会議所設立50周年と節目が重なる年。地域と共に、地域へ貢献する事業をさらに発展させたい」と述べ、今後の活動への意欲を示した。
理事会では24年度の事業活動報告および決算報告、25年度の事業計画および予算、役員選任の各議案について審議し、いずれも原案通り承認された。
24年度活動報告では、電話応対コンクールやICTセミナー、ビジネスマナー研修などを通じた人材育成やデジタル活用の推進、地域企業との連携強化の取り組みが紹介された。
25年度は、2大事業の「テレコミュニケーション教育事業」「ICT利活用推進事業」に注力。電話応対技能の向上を目指す「電話応対コンクール」や、ICTスキルの習得を促す「ICT利活用セミナー」などを予定。特に電話対応コンクールは、今回で第41回と歴史ある大会。正しく美しい日本語を守り育てるとともに、各企業の電話応対サービスとトーク技術のレベルアップを図る事を目的に開催している。
また、NTT西日本ビジネスフロント沖縄支店の前田雄史支店長によるセミナー「進化するBCP対策」も行われ、BCP対策とは自然災害や事故などの緊急事態が発生しても、事業を中断させない、中断時間を最小限に抑えるための計画や対策のことで、その現状や事業継続リスクへの備えについて解説した。
NTT西日本沖縄支店の古堅誠支店長は「今の若手には電話を取るのが怖いという人も多い。電話を含めた基本的なコミュニケーションの価値は今後も変わらない。引き続きご支援をお願いしたい」と述べた。
新役員は以下のみなさん。
【会長】=根路銘康文【副会長】=奥濱剛(宮古島市伊良部商工会・会長)▽平良和枝(宮古地区歯科医師会・会長)【理事】=嘉数登(宮古島市・市長)▽宮里敏彦(大和電工・社長)▽吉井良介(宮古島観光協会・会長)▽中尾忠筰(とみや商会・社長)▽新城浩司(東和・社長)▽新城竜太(宮古新報・社長)【監事】=佐和田功(住宅情報センター・社長)▽具志堅貴昭(ぐしけん印刷・専務)【事務局長】=安谷屋政秀(宮古島商工会議所・専務理事)【顧問】=古堅誠▽高倉豊(NTT西日本沖縄支店・ビジネス営業部長)▽下地達也(同支店宮古営業所・所長)(敬称略)