2025年産葉たばこの買い入れが始まった =JT宮古葉たばこ取扱所

葉たばこ買い入れ開始 25年度産は80戸農家 平良皮切りに22日まで

 宮古・石垣地区の2025年産葉たばこの買い入れが1日、平良西里の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所で始まった、初日は平良地区農家の買い入れがあり、農家6戸で買入重量は41㌧、買入代金は8000万円、1㌔当代金は1938円、10㌃当重量は211㌔となった。植付時の低温で葉っぱの枚数は通常より少ないものの収穫時の気象災害がなく、病気も少なく収量は期待していたが、(会社予想には)届かないと見ている。買入は平良、伊良部、多良間、伊良部、城辺、石垣、下地、上野の順で22日まで行われる。
 午前9時からの買い入れの前に県たばこ耕作組合の太田彰組合長、日本たばこ産業西日本原料本部沖縄リーフォフィスの鵜沢博英所長があいさつした。
 買い入れでは、農家が愛情を込めて作った葉たばこが運び込まれた。緑の青々とした葉は乾燥され、茶色のたばこ葉に変わり、大きな四角の布袋にぎっしりと積み重ねられた葉たばこは同宮古葉たばこ取扱所のレールに乗せられて品質検査を受けた。
 検査場では、検査員らが袋に詰まったたばこ葉を手で触り、香りを確かめ、葉をめくり上げて中にある葉の色など細かくチェックした。その隣では農家が見守る姿が見られた。
 鵜沢所長は、植付時の低温の影響はあったが、その後は収穫時の台風や雨の気象災害もなく、病気も少なくいい条件で栽培が行われたと説明。「大きな影響はなかったので昨年産より収量はあるだろうと見ていたが、期待する収量には届かないのではないか」と話した。
 JTによると25年産の農家数は平良4戸(買入面積14㌶)、城辺17戸(同73㌶)、下地17戸(同62㌶)、上野20戸(同69㌶)、伊良部5戸(同18㌶)、多良間村7戸(同15㌶)、石垣市10戸(同29㌶)の計80戸(同279㌶)となっている。
 24年産の実績は農家数81戸で買入面積が293㌶、買入重量が639㌧、買入代金が12億6900万円、1㌔当代金が1987円、10㌃当重量が218㌔だった。

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