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期日前投票はあす4日から始まる =市役所1階・エントランスホール

参院選きょう公示 新人5人立候補も一騎打ちか 代執行後初の県全選 沖縄の未来へ民意問う

 第27回参議院議員通常選挙がきょう3日に公示され、沖縄選挙区(改選1)には新人5人が立候補を届け出る見通しだ。事実上の一騎打ちとみられる自民党公認の奥間亮氏(38)と「オール沖縄」勢力が推す無所属の高良沙哉氏(46)に加え、参政党公認の和田知久氏(65)、NHK党公認の真喜志雄一氏(34)、無所属の比嘉隆氏(47)が名乗りを上げる。争点は物価高対策や沖縄振興、基地問題。来年の知事選をにらんだ前哨戦の様相を呈する。投開票は20日。
 今回の参院選は、2023年12月に国が名護市辺野古の新基地建設を巡って県に代わり埋め立て変更を「代執行」した後、初の全県選挙となる。国と県の訴訟が終結したことで、基地政策に対する民意があらためて問われる。
 沖縄選挙区では、自民党の奥間氏が「過去最大規模の沖縄振興」を掲げ、優遇税制の拡充や交付金の補助率引き上げ、基地跡地活用を前倒しで進めると主張する。対する高良氏は、沖縄振興策と基地の「リンク予算」を問題視し、地域主導の政策への転換を訴える。両者は県内主要勢力の支援を受けており、事実上の一騎打ちと見られている。
 和田氏は「沖縄だけの特措法は将来的に廃止すべき」とし、一次産業の再建や内需拡大による自立経済を打ち出す。
 真喜志氏はNHK受信料制度の見直し、消費税減税、自衛隊と米軍による抑止力強化を訴えている。
 比嘉氏は企業経営者としての視点から、地域経済の立て直しに重点を置くとみられる。
 全国では今回、選挙区74、比例代表50の計125議席が改選対象。比例代表では県関係者4人が立候補を予定し、現職の比嘉奈津美氏(自民)に加え、日本維新の赤嶺昇氏、社民の山城博治氏、「再生の道」の宜保晴毅氏が名乗りを上げる。
 参院選の結果次第では政権運営への影響も予想され、野党側は連立再編や首相退陣を視野に入れる。沖縄からの一議席が持つ意味は重く、政治的緊張感が高まる中、有権者の判断が注目される。
 また、あす4日から期日前投票が始まる。第1投票所となる市役所1階エントランスホールでは19日午前8時半~午後8時まで。第2投票所の城辺庁舎ほか、第3~5投票所の伊良部、下地、上野の各公民館では15日から19日の午前9時~午後5時まで投票ができる。
 移住者やリゾートバイト従事者も地元を離れていても、不在者投票制度を活用すれば、現在地から投票できる。マイナカードを持っていれば、手続きは格段に簡単になる。

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