第2回委員会のようす =市議会全員協議会室

12月定例会で報告へ 市当局・農業委に調査求める 農業委候補者調査特別委員会

 第2回農業委員会委員候補者選考に対する調査特別委員会(富浜靖雄委員長)が6日、市議会全員協議会室で行われ、調査結果の委員長報告を市議会12月定例会最終本会議で行う方針などを決定した。調査方法も議論され、市当局と農業委員会に対して農業委員候補者の募集から議会への同意案提出までの時系列などを調査するよう要請する。次回委員会は19日に行われる。
 委員会は、当局が提出した農業委員任命の同意案について、候補者選考の「公平性、透明性」を明らかにするとともに事務手続きなどを確認するために行われる。9月定例会で新たな委員17人を選任する同意案が提出されていたが、採決で14人の市議が退席したため流会。新里匠氏が調査特別委員会を設置する決議案を提出、可決されたことで設置されている。
 この日の委員会は、▽今後の調査スケジュール▽調査報告書(案)作成担当者選人▽特別委員会の調査における基本方針▽調査方法▽次回委員会での出席説明、提出資料▽次回委員会の日程―が議論された。
 調査方法について複数の委員から「問題点を明確にする必要があるのではないか」との意見が出された。
 新里匠氏の提案をもとに▽市長の権限に属する事務の一部を農業委員会会長に委任する規則における事務委任の範囲について(農業委員会と市当局側の解釈の相違)▽農業委員会で告示された事務処理要領の告示内容を市長が変更したこと▽区割りの権限―について、市当局と農業委員会に見解を求めるとともに、一連の経過についても報告を求めることを決めた。
 併せて提出を求める根拠となる法令などの資料とあわせ、行政行為の補完として県の諮問機関機能を有する県農業会議から見解を取ることも決定された。

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