
厳しい環境下の努力たたえる 25年度販売額目標9億円 野菜・果樹生産 総会で優良農家を表彰
宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会の第23回定期総会が15日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれた。2025年度事業計画および予算などの議案を審議し、承認し、今後の野菜および果樹生産の方向性を定め、25年度は販売額9億円達成を目指すとした。また、24年度における県野菜品評会での受賞や優良農家の表彰も行われれ、生産者の努力と成果がたたえられた。
総会では24年度の実績報告が行われ、販売計画に基づく出荷数量と販売金額が検証された。
それによると24年度の宮古地区における販売計画は、出荷量2253㌧で販売額9億6千万円を掲げたが、実績は出荷量1815㌧(計画比58%)、販売額6億9千万円(計画比73%)で数量で76%、販売額で86%の実績にとどまった。天候不順や病害、物価高騰、人手不足など複合的な要因が影響したとみられる。
露地品目ではかぼちゃやオクラが苦戦した一方、オクラは5年連続で100㌧超を達成。施設品目も出荷量は減少したが品質は良好で高単価を維持。販促活動やトップセールスが功を奏し、ゴーヤーなど一部品目では好調な販売を記録したとのこと。
下地堅士朗会長は「厳しい環境下にあっても高品質な農産物の生産に日々努力してきたことにより、県野菜品評会では金賞4点など12点が入賞し、宮古の生産技術の高さを示す成果となった」と生産者をたたえた。
また、来賓の県宮古農林水産振興センターの金城靖所長は宮古地区の活動に敬意を表し、厳しい資材高騰や天候不順の中でも高品質な出荷があったことを評価。「今後も連携を生かし販売目標達成と農家所得向上を期待する」と述べた。
嘉数登市長も「目標達成への努力を願うとともに県野菜品評会での受賞を誇りに感じる」と祝辞を寄せた。
表彰された優良農家は次の皆さん。
●販売額
【総合】①砂川勝彦②下地堅士朗③長間直美
【品目別】かぼちゃ①宮国辰彦②来間吉明③津嘉山隆▽メロン①佐久田寛勇②友利研一③友利広隆▽インゲン①島尻秀樹②洲鎌一輝③高里秀樹▽ゴーヤー①砂川勝彦②友利勝昌③下地堅士朗▽とうがん①仲宗根稔②玉寄正希③下地博和▽マンゴー①洲鎌雅知②下地恵子③ふくきた農園▽オクラ①長間直美②下地昭治③平良ゆう▽たまねぎ①山本将矢②増田充宏
●特別表彰の部(花と食のフェスティバル入賞者)
【野菜品評会部門・金賞】いんげん=上地美香(下地支部)▽ゴーヤ=伊志嶺一之(上野支部)、来間正博(下地支部)▽とうがん=友利博明(上野支部)
【同・銀賞】ゴーヤ=久貝宗之(平良支部)▽とうがん=上原博幸(平良支部)▽メロン=野崎幸子(城辺支部)
【同・銅賞】とうがん=上地格(下地支部)▽ゴーヤ=池間義光(上野支部)、砂川勝彦(城辺支部)、川満芳彦(上野支部)▽かぼちゃ=宮良清(上野支部)
【第23回沖縄県野菜産地活動表彰(創意工夫部門)】友利博明(上野支部)