講師の野崎さん =市働く女性の家

多様性が尊重の社会に 野崎さん講師に 男女共同参画推進講演会

 弁護士で沖縄弁護士会長を務める野崎聖子さんを講師に招いた2024年度「男女共同参画推進講演会」が15日、市働く女性の家で行われた。「多様性の中で生きるからこそ」のテーマで話した野崎さんは、「(男女共同参画の時代の今)男性だけ女性だけ、男性対女性の対立構造ではいけない。いろんな人がいるからこそ気づきがあり、いろんな人が意思決定の場に参加することに意味がある」と述べた。

多様性が尊重される社会の話を聞いた参加者ら


 多様性への変化の事例では、日弁連組織で男性と女性の性の平等に取り組んでいる委員会の名称が「性の平等に関する委員会」に変わったことを紹介。いろんな人が意思決定の場に参加することには「それが完全に解決できなくても課題があるということを認識できる。不合理などに気づいたりできるので何もないという考えがないよりはいい」と話した。
 また「社会に出て何かやろうと思っている人、そうでなくても自分の意見を言おうとしている人を応援できる世の中がいい。それが男女共同参画で若者も男性も女性も頑張っている人を応援し、助け合う社会、そういう社会になるために人を応援したい。みなさんも多くの若者を応援してくれたらうれしい」と述べた。
 野崎さんは城辺上区出身。東京の大手渉外事務所で企業法務中心の仕事に従事し、出産を機に沖縄に帰り2013年に「うむやす法律事務所」を設立。県の各種審議委員などを歴任し24年4月からは沖縄弁護士会長と務めている。企業法務や家庭内暴力(DV)で苦しんでいる女性の相談、支援などにも取り組んでいる。

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