駐車場から溢れて駐停車の列を作るレンタカー =25日、池間大橋狩俣側橋詰

池間大橋に観光客大挙 狩俣側橋詰、路駐車列で通行困難に

 3連休で多くの観光客が宮古島市を訪れていた25日、池間大橋の狩俣側橋詰で、駐車場に入りきらないレンタカーが大橋に駐停車の車列を作り、交通に支障をきたしている状況が確認された。干潮になると遠くまで砂浜が露出する遠浅の海岸が、観光客に人気を集めていることが原因と見られる。駐車場には遊泳禁止の看板が掲示されているが、観光客らは一様に転落防止策を乗り越えて海に下りていた。

転落防止策を乗り越えて海に下りる大勢の観光客


 狩俣側橋詰の海岸は以前から人気のスポットだったが、SNS上で話題になったためか、最近特に多くの人が集まっているという。路上に溢れた車列の影響で車が行き交うことが不可能になり、大橋を通過する人は自主的な片側交互通行を強いられていた。
 池間自治会の仲間広二会長は「池間の島民にとっては生活道路であり幹線道路。万が一事故でも起きて通行止めになったら大変なことになる」と憤る。所管する県や警察に対応を求めているという。
 県宮古土木事務所は「去年まではそれほどでもなかったが、ことしに入って増えた印象。今ある遊泳禁止のものに加え、新たに大きな看板を立てることを予定している」と話した。
 宮古島警察署は「池間に限らず、伊良部・来間の3大橋で交通に関する通報がある」とした上で、「署としてもパトロールを強化するが、こうした状況が常態化するようであれば、道路管理者と相談して駐停車ができなくなるような措置を講ずる必要が出てくるだろう」との認識を示した。
 同海岸は遠浅ではあるが潮の流れが速く、死亡事故なども起きているという。市観光商工課は池間大橋に多くの観光客が路上駐車していることについて「問題は認識している。危険なため見回りを強化してほしいと海上保安部に要請してある」と話した。

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