
キャンプ最終日に感謝伝える 斗山ベアーズ 下地氏の球場整備貢献で 8千人規模ステージの構想も
伊良部屋外運動場(伊良部野球場)で春季キャンプを行った韓国プロ野球チーム「斗山(とさん)ベアーズ」は同キャンプ最終日となった6日、同球場整備事業へ国会で尽力した功績をたたえようと元衆院議員の下地幹郎氏を招き、記念品を贈呈した。同チーム2軍統轄の仁村徹氏から感謝の言葉とともに記念品を受け取った下地氏は「今後さらに期待に応えられるよう考えていきたい。皆さまの韓国での活躍を期待している」と述べた。
同球場総工事費の14億2893万円のうち防衛省の防衛施設用地民生安定施設整備事業の補助金から3分の2を活用して整備されており、下地氏は衆院議員時に尽力した。
2021年5月にメインスタジアムが完成したものの、現在もサブグラウンドや屋内練習場の建設が進行中で、駐車場やメインゲートなどの外構部分の整備には未着手。財源確保が課題だ。
贈呈式前に同球場を訪れた下地氏は屋外および屋内練習場を視察。現在整備中の施設を周り、「フェンスなどを外側に寄せ、イベントなどができる8000人規模のステージも構想にはある」と語った。
その後行われた贈呈式で仁村氏は同キャンプを振り返り、「(宮古島でも)寒かったり、雨が降ったりではあったが素晴らしい環境で充実した屋内、屋外とも施設のおかげで有意義に日程をこなせた」と語り、「実践ができるよう練習試合などがあれば」と今後の発展に期待した。
下地氏は「(旧平良市長の)父米一が掲げたスポーツアイランド構想からオリックスのキャンプ誘致などで宮古島が全国、全世界に伝わり地域民がスポーツの影響の強さを感じた」と述べ、「それを受けて米大リーグのドジャース春季キャンプ地のフロリダへ向かい、視察する中で伊良部島にあるこの球場を整備したいと考え、今では沖縄一素晴らしい球場であると自負している」と強調した。
その上で「実践のチャンスについては社会人や大学などキャンプ地宮古島を発展させ『宮古島リーグ』のような形で希望に応えたいと考える。優勝を目指し、優勝してまた来年も来てほしい」と激励した。
仁村氏はプロ野球ロッテや中日で二軍監督としての実績があり、今季から同チームの強化を図る。斗山は「2軍監督」を昨季までで廃止し、2軍総責任者として仁村氏が務める「2軍統轄」を新設した。さらに元近鉄、西武の小野和義氏も2軍投手コーチに就任した。