不動産鑑定業功労で旭日双光章受章の玉那覇兼雄さん(写真左)と、内閣府行政事務功労で瑞宝双光章受章の下地祥照さん(同右)

2023年秋の叙勲 宮古関係2人受章

 【那覇支局】政府は3日付で、2023年秋の叙勲受章者4078人を発表した。沖縄関係は48人。宮古関係は旭日双光章を不動産鑑定業功労で元日本不動産鑑定士協会連合会副会長の玉那覇兼雄さん(70)=平良下里=、瑞宝双光章を内閣府行政事務功労で元内閣府事務官の下地祥照さん(70)=平良西里=が受章する。

■玉那覇兼雄さん(70) 旭日双光章(不動産鑑定業功労)
「あくまで公正中立の立場」
 「不動産鑑定士はあくまでも公正中立。売り手と買い手両方の要求にはなかなか応えられない。不満があれば説得するしかない」と、仕事の厳しさを語るのは旭日双光章受章の玉那覇兼雄さん。全国でも数少ない不動産鑑定士の1人として現在も活躍している。
 那覇市で生まれ、小学生の時に北小に転校。平良中、宮古高と青少年期は平良下里で暮らした。
 「不動産鑑定士は、試験は難しいが資格を持っている人は少なく、やりがいのある仕事」と言う。国家試験は難関で、弁護士、公認会計士と並び三大国家資格の一つと言われる。
 2017~18年には宮古島市空家等対策計画策定協議会会長を務めた。沖縄本島での生活が長いが、友人は中高生時代の同級生ら宮古の出身者が多い。
 「ホテル建設が進み、昔の景色がなくなっていくのが寂しい」と宮古への思いを話した。
 …………………………
 玉那覇兼雄(たまなは・けんゆう) 1953年10月27日生まれ。琉球大学総合社会システム学科卒。86年不動産鑑定士取得。県不動産鑑定士協会会長、九州・沖縄不動産鑑定士協会連合会会長、日本不動産鑑定士協会連合会副会長等を歴任。現在、日本連合会の監事選考委員会委員長。糸満市阿波根在住。

■下地祥照さん(70) 瑞宝双光章(内閣府行政事務功労)
「東京から沖縄見詰め直す」
 「東京勤務時代に東京から沖縄を見詰め直すことができた。宮古の若い人たちも一度宮古を出て、沖縄本島や本土で暮らすことを勧める」と話すのは瑞宝双光章受章の下地祥照さん。沖縄総合事務局に就職して間もない新人の頃、2年余り通商産業省(現経済産業省)で仕事をした。
 当時は全国から新人職員が研修を兼ねて出向しており、下地さんは主に国会答弁書の作成を担当した。「私たち新人は奴隷のようなもの。土曜日も夜遅くまで働いた。しかしキャリアの人たちはそれ以上で、寝る間も惜しんで働いていた」と振り返る。
 沖縄に戻ってからは、鉱物資源の採掘権を取り扱う部署やベンチャー企業を後押しする部署での仕事が印象に残っているという。「宮古など離島にはまだまだ産業の芽があると思う。その芽を発掘するためにも、外から故郷を見詰め直すことが必要」と後輩たちにメッセージ贈る。
 …………………………
 下地祥照(しもじ・よしてる) 1953年7月7日生まれ。平良西里出身。琉球大学法政学科卒。1978年、沖縄総合事務局通商産業部(現経済産業部)就職。2014年、同部地域経済課長で定年退職。その後、南西地域産業活性化センター専務理事を7年間務めた。那覇市松川在住。

関連記事一覧