市、県内最高の変動率 24年県地価調査 住宅地、商業地ともに 最高は平良字西里根間18万6千円(一平方㍍当たり)
【那覇支局】県企画部は17日までに2024年7月1日時点の沖縄県地価調査結果を発表した。宮古地区の商業地最高価格は宮古島市平良西里根間246番(筑登之屋)の1平方㍍18万6千円で変動率は14・8%だった。市の住宅地(11地点)の平均変動率17・9%、市の商業地(3地点)の平均変動率15・2%はいずれも県内1位の伸び率だった。調査は、県全域41市町村に定めた基準地284地点を対象に実施。宮古島市は商業地3地点、住宅地11地点の14地点、多良間村は住宅地2地点。宮古地区全16地点のうち、上昇14地点、横ばい2地点、減少はゼロと宮古の今後への期待感から上昇が目立った。
商業地では平良字下里大嶺356番61外の高位変動率23・4%(11万6千円)が県内1位となり、平良字西里根間246番の同14・8%(18万6千円)も同2位の上昇率を記録した。
商業地について仲本徹代表幹事は「3地点とも上昇し、伸び幅も大きく、県内1、2位の伸びとなった地点もあった。西里大通りやその周辺で店舗需要が高まることで投資需要も上昇し、売値が高騰していることから地価が上昇している」と分析した。
宮古地区の住宅地最高価格は4年連続で市平良字久貝ムイ原852番9となり、価格は4万9300円で変動率は15・2%だった。住宅地の高位変動率では県内2位に市伊良部字池間添下桃山219番地の26・1%(1万4500円)、市平良字西里アラバ1537番3の23・4%(2万1600円)が3位、市上野字上野ソバンメ394番15の20・2%(1万2千円)が4位、市下地字上地ツーガ家502番6の20・2%(2万200円)が5位となり、県内上位5地点中4つを宮古島市が占めた。
住宅地について仲本代表幹事は「従来は地元の人が価格の高い平良地区を買いきれなかったが、直近1年は島内の人が取引に加わり、活発化したことで地価が上昇した。また、従来の周辺部での別荘や建売需要も好調だった」と説明した。
多良間村の最高価格は45年連続で字塩川吉川里122番地の6900円で変動率はゼロで横ばいだった。
県全体の住宅地や商業地、工業地などを含む全用途(林地除く)平均変動率は5・9%上昇し、前年の4・9%よりも上昇率は拡大した。上昇は11年連続。商業地は前年比1・3増の6・1%だった。上昇地点は前年と同数の73地点。住宅地は同0・8増の5・8%上昇。上昇地点は前年比10地点増の172地点。
県内の商業地最高価格は、34年連続で那覇市久茂地交差点近くの松山1丁目1番4で、変動率6・3%で135万円だった。住宅地は8年連続の那覇市天久2丁目11番9と那覇市泉崎2丁目14番3となり、変動率はそれぞれ2・1%と6・3%で34万円だった。