人口減対策へ今後の方針を決めた委員会 =市役所・庁議室

中長期戦略の推進を強調 第1回人口対策検討委 昨年度合併以降最多355人の自然減

 2024年度第1回人口対策検討委員会(委員長=嘉数登副市長)が27日、市役所で開かれた。社会動態増により本市人口が微増・維持する一方、自然動態は減少が続いていることなどから設置された委員会で、現状分析、目標値設定などを通して今後の総合的な取り組みを議論した。会議冒頭以外は非公開で行われた。
 市人口動態の現状として、自然動態は14年以降減少しており、23年度は市合併以降最多となる355人の自然減。出生数においても初めて400人を下回ったと説明があった。
 社会保障・人口問題研究所の23年時点推計によると、市の人口は2050年までに総人口が約5700人、年少人口(14歳以下)が約2000人、生産年齢人口(15歳~64歳)が約6700人の減少だが、老年人口(65歳以上)は約3000人増となるため、少子高齢化のさらなる進行が懸念されている。
 委員会は嘉数委員長のほか、副委員長に久貝順一企画政策部長が務めるほか、幸地幹夫こども家庭局長、狩俣博幸市民生活部長、守武大福祉部長、砂川朗観光商工スポーツ部長、石川博幸農林水産部長、川平陽一建設部長、砂川勤教育部長で構成されている。
 委員会での議案を検討する補助機関として①少子高齢化チーム②定住・雇用促進対策チーム③高齢化社会チーム―も設置される。
 嘉数委員長は委員会開始前「より顕在化してきた課題に対し、根源的な問題解消に取り組みたい。簡単ではないが放置できないため、中長期を見据えた取り組みの検討・実施を推進していきたい」とあいさつの言葉を述べた。

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