10月下旬に宮古─石垣線復活 ANA 7年半ぶり運航再開に 那覇─宮古間、午前7時台の新設も
全日本空輸(ANA)は20日、2017年夏季ダイヤ発表以降運休している宮古―石垣線を10月27日から約7年半ぶりに運航再開することを発表した。ANAグループの2024年度下期航空運送事業計画の一環によるもので同日、ANA沖縄空港の玉城健二宮古空港所長と吉岡大支店長(宮古支店・ANAあきんど)は宮古新報社を訪れ、同事業計画を説明。また、同日時からの那覇―宮古間の午前7時台の初便新設も発表した。
現在、宮古発―石垣行きの便は琉球エアコミューター(RAC)の午前11時35分発と午後5時45分発、逆区間の石垣発―宮古着は午後2時45分発と午後7時発の往復2便となっている。
吉岡支店長らによると同事業計画では宮古―石垣間の運航再開は先島諸島方面の利便性の向上を図ることが狙いとのことでANA、peach計で前年同期比105%増を見込んでいる。また、ほかの路線で期間増便はあるものの運航再開は宮古―石垣間のみとのこと。
運行時間は午前8時45分宮古発、同9時20分石垣着(1791便)。同8時30分石垣発、同9時宮古着(1792便)となる。
吉岡支店長は「これにより午前中に石垣に行き、午後には帰ってくることが可能になった」と述べ、離島間の移動需要拡大に期待を寄せた。
また、宮古―那覇間の午前7時15分発の初便新設を報告。「現在ANAで宮古発の一番早い便でも午前11時5分。朝早い便はビジネス目的の利用者が多く、利用率も高い。離島のハンディを解決する一助となる」と強調した。同便も10月27日から利用可能となる。
両区間の航空券販売については「現在話を進めており、明確な販売開始は未定だが、近日中に同社ホームページで確認できる」とコメントした。
昨年10月3日に嘉数登副市長、市企画政策部の久貝順一部長、同部企画調整課の前原敦課長、市商工観光スポーツ部の砂川朗部長らでANA本社のある東京都港区の汐留シティセンターを訪れ、要請活動を行ったことが運航再開、初便新設につながったという。
また同事業計画では、順調な需要回復に伴い12月3日に羽田―ミラノ線、25年1月31日から羽田―ストックホルム線、同年2月12日から羽田―イスタンブール線の開設を発表。それぞれ週3往復運航するとのこと。