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東西大綱引きで力いっぱい引く青年ら =市公設市場前

西軍勝利で「豊漁」に 宮古島夏まつり 東西大綱引きで歓声響く 夏の夜に熱戦にぎわう

 「宮古島夏まつり2024」(主催・同実行委員会)二日目となる27日、平良下里の市公設市場前で東西大綱引きが行われた。宮古青年会議所(JC)のメンバーらが編んだ綱は約100㍍。東西に分かれた市民や観光客らが力を合わせて引き合った結果、今年は西軍が勝利し「豊漁」が約束された。同夏まつりの最終日は前日同様に歩行者天国や特設ステージのダンスパフォーマンス、ミス宮古島発表会などがあり、平良港付近では花火ショーも行われた。
 東西大綱引きの会場には大勢の市民や観光客らが集まった。綱引きの前には松原自治会のホラ貝や太鼓、三線の演奏、久松青年会が獅子舞を披露して盛り上げた。
 主管する宮古JCの横山昌司理事長は「いよいよ東西大綱引きが始まる。昨年4年ぶりに行われ、今年は昨年より長い綱を編もうと6月から皆で一生懸命に編んできた。青年会議所だけでなく、各地区の青年会メンバーと汗を流しながら編んだ綱。今から東西の綱が一本にまとまる。東のメンバーは東の思いを持って、西のメンバーは西の思いを持って綱を引く」などと述べ開会宣言で鼓舞した。
 大綱引きは午後7時半ごろから始まった。市公設市場前を中央にした綱引きは西軍と東軍に分かれ、綱の周辺には大勢の参加者が集まった。東西から引き寄せられた雄雌の綱が結合され、開始の合図とともに一斉に引かれた。
 東西の綱の先頭には上半身裸の青年が陣取り、威勢よく引くよう促した。それに応えるように東西では力強く引く男性らの隣では女性や子どもらも懸命に引いていた。
 1回戦の序盤は西軍、東軍互角だったが、次第に西軍が優勢になり、そのまま勝利をおさめた。2回戦は東軍が巻き返し1勝1敗となり、両軍とも負けられない3回戦目へ。参加者全員が力を合わせた勝負は徐々に西軍が有利になり、そのまま一気に引っ張り勝利。結果、西軍が2勝1敗で勝負は決した。
 勝負が決まると参加者から歓声が上がり、西軍の青年らは勝利に喜びを見せ会場は歓声が響いた。大綱引きが終わると参加者の中には縁起物として綱の端を切って持ち帰る姿も見られた。
 宮古島夏まつりは、コロナウイルス感染症の影響により中止していたが昨年4年ぶりに開催された。昨年のにぎわいに続き、今年も平良西里・下里・市場通りの歩行者天国には大勢の家族連れなどが繰り出した。特設ステージのダンスパフォーマンス、ちびっ子駅伝大会などでも楽しむ姿が見られた。

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