開店直後の市内スーパー
=24日午前、マックスバリュ南店
買い物「慌てないで」 午前中の警報解除で 市内一部店舗、通常営業
強い勢力を持つ台風3号襲来に伴い、24日は市内スーパーやコンビニエンスストアで臨時休業に踏み切る店舗も見られた。市民からは台風の影響長期化を心配する声が出ていたが、同日午前0時51分に宮古島地方気象台により発表された暴風警報は午前7時49分に強風注意報に切り替わり、安堵(ど)した市民らが家族でスーパーに買い出しに出かける様子が見られた。
家族4人で平良松原の大型スーパーに買い物にやって来たマリン事業者の女性(30代)は「仕事は利用客や従業員の安全を確保するため休業になった。日持ちする食材は備蓄しているが、不安は尽きないので買える時に買っておこうという考え。今回はすぐに警報解除されて安心した」と話した。
店舗によってはミネラルウォーターの2㍑ケースやパンが品薄となり、商品棚に空きが目立つ状況があるが、生鮮食品の品出しに取り掛かっていた店舗従業員の男性は「大きな混乱が起きなくてよかった。食料品不足というわけではないので、落ち着いて買い物に来てほしい」と呼び掛けた。
また、平良下里の別のスーパーに訪れた30代男性買い物客は「平良港の物流センターの活用が効いているのか、各店舗の努力なのか品物は豊富にある。まだ心配は尽きないが、これだけあると今後の台風でも安心できる」と述べるも、「だが、1人でカップ麺や飲み物を2、3ケースも買っていく人を見るとどうかと思う。1、2カ月家にこもるつもりなのか」と話した。
宮古島市は同日の暴風警報発令と同時に災害警戒本部を設置、午前1時50分に総合庁舎など市内6カ所に避難所を開設、同2時に高齢者等避難を発令、同6時15分に避難状況を報告、暴風警報解除後は同本部を廃止した。