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賞状を手にする佐和田勝彦常務理事(右)と座喜味組合長 =3日夕、ホテルアトールエメラルド宮古島・漲水の間

県初の林野庁長官賞祝う 宮古森林組合 緑豊かな美ぎ島づくり称賛 全国林業経営推奨業事 持続可能な林業への取組

 公益社団法人大日本山林会(総裁=秋篠宮皇嗣殿下)が主催する第62回農林水産祭参加全国林業経営推奨行事で県内初の林野庁長官賞を受賞した宮古森林組合(組合長=座喜味一幸市長)の受賞祝賀会が3日夕、平良下里のホテルで開催された。同組合関係者をはじめ、県や八重山などから来賓が出席し、受賞を盛大に祝い、今後の緑豊かな宮古島づくりへの決意を新たにした。

平良哲則代表理事による乾杯


 1962年から始まった同行事は森林の適正な管理や林業の技術、経営の改善に努め、森林の有する多面的機能の発揮や林業の持続的かつ健全な発展に寄与している森林の管理団体を表彰するもの。
 同組合の森林の有する多面的機能の発揮に向けた森林の適正管理とともに▽持続的かつ健全な林業経営体であること▽道路ボランティア団体への支援業務―などが評価され受賞につながった。賞状伝達贈呈式は昨年11月に東京都内で行われ、座喜味組合長らが出席した。
 座喜味組合長は祝賀会のあいさつで防風林、防潮林、水源涵養など森林の持つ機能性の重要性を強調し、これまで活動に尽力した組合員および関係者らに感謝の意を述べた。
 来賓では市を推薦し受賞に大きく寄与した市平良荷川取出身で農学博士の仲間勇栄琉球大学名誉教授、前門尚美県農林水産部長、八重山森林組合の中山義隆組合長(石垣市長)も駆け付け祝辞を述べた。
 余興では砂川次郎民謡ショーなど同組合の快挙を盛大に祝うなど「花と緑に包まれた美ぎ島宮古島」づくりへの快挙がたたえられた。
 95年に設立した同組合は2003年の台風14号被害を契機に「宮古地域グリーンベルト整備計画」の策定や緑づくりのボランティア組織「美ぎ島グリーンネット」の設立にも関わり、市の組織だけでなく官民一体で防風林や水源涵養林を勧めるなどかねてより森林率の低い宮古地域の緑化に大きく貢献している

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