利用者数2万2854人 青少年の家23年度集計 前年度比べ5803人増 親子ら体験活動で絆深める
宮古青少年の家(島尻政俊所長)の2023年度利用者数は2万2854人となり、前年度(1万7051人)に比べて5803人増加した。新型コロナウイルス感染症の影響で利用者は減っていたが、コロナ禍後は増えつつある。23年度は主催事業の「大野山林にきたえる少年の集い」、「夏の空をながめよう」、「ジュニアサイクリングキャンプ」などが行われた。島尻所長は「これまで利用している団体に加え、新しい団体の利用も増えて幅が広がっている」と歓迎した。
月別延べ利用者数は4月が3452人と最も多かった。以下10月が2726人、8月が2254人、11月が2182人、3月が2101人、7月が1875人、5月が1818人などとなった。
内訳は、学校関係は幼稚園が746人で702人増、小学校が1997人で629人増、前年度利用の無かった中学校は87人、高校は98人で52人増、特別支援は28人、大学がゼロ、その他は1508人。社会教育は少年団体が3012人、青年団体が277人、その他が1472人となり、自主事業や広場の利用者は1万3624人となっている。
島尻所長は「(コロナ禍後)利用者は増えつつある。これまで定期的に使っていただいた団体も残っているが、それ以上に新しい団体の利用が増えて幅が広がっている。家族利用は遊ぶような感覚で来て、小さな子どもはヘルメットをかぶり自転車に乗っている。保育所も団体で使用し、レクや運動会などを行っている」と話した。
主催事業の「春のファミリーキャンプ」(4月29・30日)は、親子で体験活動し自らの子育てを振り返り、親同士が関わりを持ち、家族間の絆を深めることを目的に実施。親子らはテントを設営し、宿泊体験や海浜活動のシーカヤック、山林散策などを楽しんだ。
「第43回大野山林にきたえる少年の集い」(8月3~6日)は、親元を離れ集団生活を通して非日常体験・自然の厳しさに直面することで心の開放・自己成長させ「心の宝物」をつくることが目的。子どもらはテント泊や野外炊飯、海浜活動、クラフトづくりに取り組んだ。
「ジュニアサイクリングキャンプ」(8月19・20日)は自転車のルール、交通安全技術を学び、集団走行の楽しさを味わう。サイクリングを通して宮古島の自然に関心を持ちチャレンジ精神と困難を克服する忍耐力を養うことを目的に行った。
このほか▽畑で旬を体感しよう▽大野山林(うぷにやま)展愛鳥週間▽宮古の文化体験学習(食文化、遊具)▽夏の空をながめよう▽防災サバイバルキャンプ▽第41回青少年の家まつり―などが行われた。