鏡原地区の未来教育へ 住民らに説明会開く
市教育委員会(大城裕子教育長)は14日夕、鏡原中学校体育館で鏡原地区小中一貫校開設に関する地域説明会を実施した。大城教育長は、小中一貫教育の導入による「鏡原地区で育つ子どもたちと鏡原地域の未来を創る教育」の実現を目指すとあいさつし、説明会では今後のスケジュールとコンセプトについての詳細が示され、質疑応答を通じて保護者や地域住民の疑問に応えた。
説明会では、2025年度に鏡原小学校と鏡原中学校を統合して小中一貫校を開設する計画が提示された。この計画は、学校と地域の協働による教育の実践と、子どもたちの「生きる力」を育むための地域社会との連携を重視している。また、地域の活性化への貢献も期待されている。
コンセプトは「鏡っ子と地域の輝く未来を創る小中一貫校」で小中一貫教育の良さを訴えた。
そのメリットは両校の教職員が9年間の義務教育全体像を把握した上でその系統性・連続性に配慮した教育に取り組むことにある。地域ぐるみで鏡原という学区で育っている子どもたちの「15歳までの学び」を支えることができる。
独立した組織ではなく小中一貫教育の導入により「学校が人を創り、人が地域を創り、地域が学校を創る」という好循環を生み出すことで「鏡原地区で育つ子供たちと鏡原地域の未来を創る教育」の実現を目指していく。
また、学校を核とした地域との協働の取り組みとして小中一貫教育を縦軸に、「地域の子供たち(園児・児童・生徒)の学びをつなげ・広げる教育」を実践するためCS(コミュニティ・スクール)を横軸としている。
スケジュールについては本年度このほど行われたリーディングDXスクールの実施や協議会の設置などが報告され、今後については24年度には小中一貫教育課程の編成や体育館の設計(27年度完成予定)、CSの導入を予定しているなど小中一貫校開設に向けた具体的準備が進行中と説明した。
大城教育長は、鏡原小中一貫校として小中学校の校長、PTA会長や地域の代表らと4回の協議を重ねてきたことを報告した上で鏡原地区で育つ子どもたちと鏡原地域の未来をつくる教育の実現を目指すことをさらに強調した。
地域住民からの質問に対しても、市教委らは丁寧に回答し、地域との連携を重視する姿勢を示した。