青少年育成の充実へ 学校、地域活動を報告 久松中「獅子舞」の演技反響
2023年度青少年育成活動報告会(主催・宮古島市青少年育成市民会議)が10日、未来創造センター多目的ホールで行われた。学校や地域における青少年育成活動を認識し、会員相互の意見交換により活動の充実を図ることを目的とした会では久松中、狩俣中、西辺中などが参加した。久松中は生徒たちに地域伝統の「獅子舞」の演技指導を行っており、全国中学校総合文化祭でも披露し、大きな反響があったと発表した。
市青少年育成市民会議は子どもたちを事件、非行から守り、健全な成長を願い、青少年深夜はいかい防止一斉行動や夏休みの巡回指導などを行っている。報告会には小中高校、PTA、地域団体、警察署などが参加した。
主催者の上地栄作会長はあいさつで「昨年、ある地域の祭り会場で中学生に酒類を販売するという前代未聞な出来事があった。教育委員会の主導で関係機関が集まり、二十歳未満者飲酒防止大会を開催し、飲酒防止宣言を行った。健全な社会づくりに私たち大人の自覚と責任ある行動を改めてお願いしたい」と述べた。
報告会については「お互いの学びの場として活動の楽しさや喜び、悩みや工夫が共有され、組織の強化、発展に寄与するものと確信している」と話した。大城裕子教育長、宮古教育事務所の平良吉嗣所長(代読)が激励した。
このあと久松中、西辺中、狩俣中、上野中、伊良部島中、宮古高校、宮古島警察署、市教育委員会が発表した。
久松中学校区支部は、久松の敬老会で小学5年が「ダンス演舞」、中学生は「久松五勇士の演舞」を披露して盛り上げるとともに、お年寄りとの交流を深めたと発表した。
西辺中学校区支部は地域の伝統行事のニガイやミャークヅツなどに参加し、地域の文化への理解や連携強化を図っていることなどを紹介。教育委員会は「青少年の非行防止 県民一斉行動」の宮古島市民大会、夜間街頭指導などの活動を報告した。