環境保全課が設置した野犬捕獲柵が破損された
=旧佐良浜小(同課提供)
野犬捕獲檻壊される 底板はずれ鍵穴に細工
市環境衛生局環境保全課は旧佐良浜小学校に設置していた野良犬捕獲檻(おり)が、25日午後4時半ごろに損壊されているのを発見した。市民からの通報を受け、同課が設置したもの。同課職員が発見したころには柵の底板が外れ、鍵穴には木片が詰められていた状態だった。
同課によると「教育施設課へ市民からふん尿の被害対策の依頼を受け5、6匹いると聞き、16日に設置し、その2日後には1匹は捕獲し回収したが、再設置し毎日の見回り中の午後4時半ごろに檻がひっくり返されているのを発見した」と説明。鍵穴にも細工され器物損壊にあたるため宮古島警察署に通報し現場検証を行ったのち、現在檻は市役所に回収されている。
捕獲された犬が檻から逃げ出したのか、それとも興味本位のいたずらによるものかは不明だが、檻や鍵穴の修理には時間がかかり、また原因不明のままではすぐに再設置ができない状況だ。
同課担当職員は「悪質な行為で、犯罪になるのでやめてほしい」と訴え、「修理代がかかる可能性もあり、場合によっては被害届を出さざるを得ない」としている。
捕まえた犬は保護犬として引き取られており、昨年、今年と殺処分は行われていないと発表されており「犬を捕獲しても安心してほしい。今後このような職務妨害は被害を受けている市民の要望に応えられなくなる」と落胆した様子だった。