地域の絆で盛り上げる 4年に一度「下地フェス」
4年に一度の下地フェスティバル(主催・同実行委員会)が15日、下地上地の池原農村公園で「悠久なる下地平野、結と繁栄の縁なりき」をテーマに開催された。各部落・自治会が先人から受け継いできた芸能をはじめ、子どもから高齢者まで幅広い世代が演技を披露。酒田川アーグ大会や方言ほら吹き大会、部落対抗のリレーや綱引き、のど自慢など多彩なプログラムで盛り上がり、参加した住民たちが地域の絆と親睦を深めた。
同フェスティバルは旧下地町の町民まつりの流れをくみ、下地地区地域づくり協議会、10部落・自治会が実行委員となって開催された。午前9時半から開会式が行われ、実行委員長の平良哲則下地地区地域づくり協議会長が「今回のフェスティバルもこの池原公園に住民が一堂に会して、老いも若きも世代を超えてまつりを大いに盛り上げることが、下地地域の良さの再確認になると思う。参加者全員がまつりを満喫し、あすからの活力してほしい」とあいさつ。座喜味一幸市長(代読)、上地廣敏市議会議長が祝辞を述べた。
プログラムは下地こども園のなわとびやフラフープを使ったお遊戯で始まり、老人クラブと婦人会が「365歩のマーチ」「下地音頭」を踊り、下地小6年生がエイサー、下地中女子生徒がリズムダンスを披露した。俵担ぎや竹馬、ワーガニ回しなどでつなぐ千差万別リレーが部落・職場対抗で行われ、逆転につぐ逆転のレース展開に盛り上がっていた。
伝統芸能は川満の勇壮な棒踊りと笠踊りで幕を開け、高千穂は扇を手に「佐渡おけさ」、嘉手苅は嘉手苅発祥の「なますぬぐう」、入江は「豊年の唄」を踊った。洲鎌が木を伐り出し、上地が運び、与那覇が花笠を手に応援するそれぞれの部落で踊り継がれてきた「ヨーンシー」を披露。来間は伝統祭祀「ヤーマス御願」の棒踊りを見せた。最後は全員で輪となってクイチャーを踊った。
川満棒踊り保存会の石嶺隆夫会長は「各部落の人たちが集まってまつりを開催できて良かった。この日のために練習した成果は十分に発揮できたと思う。地域の伝統は継承しなければならない。次の世代につなげていきたい」と話した。
酒田川アーグ大会は砂川奈々夏さんが優勝、川満美生さんが準優勝、砂川信祐さんが特別賞、方言ほら吹き大会では宮城秀幸さんが優勝、嘉手苅庄造さんが準優勝、渡真利朗男さんが特別賞に選ばれた。