市場機能の廃止を検討する市公設市場 =平良下里

市場機能の廃止検討 市公設市場 久貝美奈子氏・一般質問

 宮古島市(座喜味一幸市長)は21日、平良下里の市公設市場について、市場機能の廃止を含めて検討していると明らかにした。時代の流れや実情に即した施設運営を模索し、市民や観光客の憩いの場として活性化を図りたい考え。同日の市議会一般質問で、久貝美奈子氏に対して砂川朗観光商工スポーツ部長が答弁した。久貝氏は中心市街地活性化計画に触れるとともに、「親しまれる施設に変えていく検討が必要だと思う」と述べた。

久貝美奈子氏


 公設市場は鉄筋コンクリート造りの地上2階建て。延べ床面積は745平方㍍。屋内のテナントと屋外の青空市場合わせて、現在は20事業者が入居している。
 久貝氏は「公設市場に隣接している下里通りと市場通りには、土産店や飲食店も増え、往来する観光客も増加している」と指摘。「地元の方はもちろん、観光客にも親しまれる施設に変えていく検討が必要だと思う」として、当局の運営方針を尋ねた。
 砂川部長は公設市場の設置目的について「地産地消の推進と市民の消費生活の利便性向上、地域の活性化をはかるため、農水産物などの食料品を販売する施設」と説明。その上で、「郊外への大型スーパー進出などにより、市場としての存在感が薄れていることは認識している」と述べた。
 一方で国内外からの観光客増加に伴い、市街地の中心施設として新たな役割が求められているとして、「施設の活性化を進めるため、市場機能の廃止や指定管理者制度の導入を検討していく必要がある。市民や観光客の憩いの場として親しまれる施設となるよう取り組みたい」と示した。
 施設を所管する市観光商工課は本紙の取材に、「市民が日々の食料品を買い求める市場としての役割が薄れているのは事実。現在入居している事業者の皆さんと一緒に、施設活性化の方向性を検討していきたい」と話した。クルーズ拠点の平良港と中心市街地の結節点として、オープンカフェのような役割を想定しているという。今年度は宮古総合実業高校に木製のテーブルといすを制作してもらい、青空市場に設置した。
 久貝氏は「市場は中心市街地活性化事業の範囲に含まれている。質の高い観光とまちづくりを目指して、施設のあり方を検討してほしい」と求めた。

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