買入最終日、葉たばこを鑑定するJTの職員
=平良西里のJT宮古たばこ取扱所
8億円で2.75%増加 葉たばこ買入代金 台風被害で低水準に
宮古・石垣地区の2023年産葉たばこの買入が4日終了した。このうち宮古地区の総買入代金は8億1991万円で前年産に比べて2191万円、2・75%増加した。買入重量は446㌧で53㌧、13・72%増加した。長雨による疫病被害があった前年産を上回ったが、今年も収穫期の台風襲来で収量、品質ともに低水準となり、農家には2年連続で厳しい状況が続いた。
内訳は宮古島市が買入代金7億7236万円で2036万円増加、買入重量は421㌧で51㌧増加、1㌔当たり代金は1831円で200円低下、10㌃当たり重量は161㌔で24㌔増加となり、10㌃当たり代金は29万4071円だった。多良間村は買入代金4754万円で154万円増加、買入重量は25㌧で2㌧増加、1㌔当たり代金は1894円で83円低下、10㌃当たり重量は171㌔で37㌔増加し、10㌃当たり代金は32万3447円。
今年産葉たばこは植え付け後の生育は天候に恵まれて順調だったが、5月31日から6月1日にかけて接近した台風6号で収穫中の葉が裂傷し、通過後は塩害が進むなど大きな被害を受けた。買入開始は8月1日を予定していたが台風6号の接近で9日に延び、終了も当初9月1日だったが台風11号接近のため4日に延期された。
日本たばこ(JT)西日本原料本部沖縄リーフオフィスの石井三陽所長は「2年続けての自然災害となり、生産農家は大変な苦労だったと思う。台風の影響で品質が大きく低下し、収量も減った。JTとしては来年に向けた取り組みを農家とともに進めたい」と話していた。
前年産は収穫最盛期の5月の月降水量が過去最多を更新するなど長雨による疫病発生で収量が大幅に減少。総買入代金は7億9800万円、買入重量は393㌧だった。