農薬2種を検査に追加 市水道部、市民の安心安全確保

 市水道部(兼島方昭部長)はこのほど、水道水水源地などにおける農薬類の測定結果を公表した。宮古島地下水研究会が昨年、市内で採取した水道水などから微量な農薬を検知したと発表したことを受けて調査したもの。同部の調査でも検出された農薬類はあったが、いずれも目標値を大幅に下回る水準。同部は市の水道水の安全性は確認されたとした上で、市民の安心安全を確保するため、今年度から新たに2種類の農薬を定期検査の対象に加える。
 厚生労働省は、目標値の1%を超えて検出される恐れのある農薬などを「対象農薬リスト」に指定している。リストに掲載しないもののうち、積極的な安全性評価や知見の収集に努めるものを「要検討農薬類」、優先順位が低いものを「その他農薬類」と分類。市水道部の調査でも研究会と同様、「その他」のクロチアニジンとジノテフランがごくわずかに検出された。
 同省職員は目標値について、「最新の科学的知見に基づいて、生涯水道水を飲み続けても健康に害を及ぼさないと考えられる量」と説明。また「増減を監視し、目標値を超える前に適切な対応を取れるようにするため、農薬類は目標値の100分の1の精度まで検査するのが原則」として、「100分の1以下の検出があったとしても、ただちに健康被害に結びつくとは考えにくい」と話した。
 水道部は従来、リスト掲載の農薬類のうち、市での使用が多い22種類を抜粋して定期検査を行ってきた。サトウキビ栽培で多く使用されているプリンスベイトに含まれるフィプロニルは年4回、その他21種類は年に2回を実施している。
 クロチアニジンとジノテフランは「その他」に当たるため、検査の対象に含まれていなかった。微量ながら検出されたことを受け、今年度からこの2種を対象に追加。フィプロニル同様、年4回の検査を行う。
 兼島部長は「検査結果に問題はないと考えているが、市民の安心安全を確保するため、定期検査で継続的に状況を確認する」と説明。その上で、「宮古島市の水道水は法で定められた基準を十分にクリアしている。これまで同様安心して利用いただきたい」と改めて市民に理解を求めた。

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