クイーン・エリザベス初寄港 市長ら関係者が歓迎
キュナード・ラインの豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万900㌧)が11日、平良港に初めて寄港した。同港旅客受入施設観光案内所で歓迎セレモニーが行われ、座喜味一幸市長ら関係者が初寄港を喜ぶとともに感謝し、今後の継続的な寄港を願った。この日は天候にも恵まれ、多くの乗客が上陸してバスツアーなどで宮古島観光を楽しんでいた。
クイーン・エリザベスは午前8時に平良港クルーズ船専用岸壁に寄港した。午前11時から歓迎セレモニーが行われ、座喜味市長が「初寄港に感謝し、市民を代表して心から歓迎したい。入域観光客数は2018年度に100万人を達成したが、クルーズ船の寄港が大きく影響している。乗船客、乗組員には宮古島の美しい自然を堪能し、心に残る旅になることを願っている」とあいさつした。
同船からはアウレリアン・マッチェラ船長、ジェームズ・クシックホテルマネージャー、ジェイスン・トゥルーマン機関長が出席。ミス宮古島から花束が贈呈され、んきゃーんじゅくが勇壮なエイサーで歓迎した。マッチェラ船長は「温かい歓迎会を開いてもらい感謝している。数々の港に寄港したが、日本の港は特に温かい。日本も拠点としているのでぜひ宮古島に戻ってきたい」と述べた。
本格的なクルーズ船再開について宮古島観光協会の吉井良介会長は「今後も徐々に増えてほしい。2次交通の課題なども何ができるか、受け入れながら改善していきたい」と話した。
この日も同港旅客受入施設前では多くのバスやタクシーで賑わったが、レンタル自転車も人気だった。事業者が用意した19台の自転車はほとんど貸し出されいた。従業員は「需要はあるので今後は増やす予定。2次交通不足の解消に貢献できれば。アンケートで移動範囲などのデータを集めており、それに基づいて港周辺や市街地の自転車用マップを作成したい」と話していた。