交通事故防止を決意 春の交通安全運動 出発式4年ぶり通常開催
2023年春の全国交通安全運動宮古地区出発式(主催・宮古島市交通安全推進協議会)が10日、市役所で行われた。宮古島地区交通安全協会(友利勝一会長)、宮古島警察署(喜屋武一郎署長)などの関係者が参加し、交通事故防止の徹底を図ることを決意した。4年ぶりに通常開催された出発式でははなぞのこどもえんの園児らによる「よさこいソーラン節」の踊り披露や車両パレードが行われ、交通事故防止を市民に呼び掛けた。
内閣府は5月11日~20日までの間を「春の全国交通安全運動」期間と定め、20日は「交通事故死ゼロを目指す日」としている。「なれた街いつもの道でもみぎひだり」を運動スローガンに▽子どもを始めとする歩行者の安全確保▽横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上▽自転車のヘルメット着用と交通ルール厳守の徹底―の3つの運動重点を掲げた。
同推進協会長の座喜味一幸市長は「本運動は市民自身に交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけ、交通安全意識の普及・浸透を図るもの。交通事故の無い安心・安全な住みよい宮古島市の実現に向けて、関係者の皆様には引き続きご協力を願いたい」とあいさつした。
宮古島警察署によると、今年3月末現在までに21件の交通人身事故が発生しており、うち1件は横断歩道を横断中の歩行者がはねられる死亡事故だったという。また、飲酒運転に関しては、25人が検挙された。
喜屋武署長は「飲酒運転はもとより、信号無視、一時不停止、その他歩行者に危険を及ぼす悪質・危険性の高い交通違反に重点を置いた取締りを強化する」と述べた。
友利会長は「この時期は新入学児童が親の手を離れ一人で通学する。黄色いランドセルカバーを着用した児童が安全に学校生活が送れるよう地域で見守りましょう」と呼び掛け、3つの運動重点を宣言した。