• 2023年 4月
社会・一般

市内漁業関係者が過熱報道に苦言 陸自ヘリ事故

 陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島周辺を飛行中に消息を絶った事故から、きょうで9日目を迎える。全国から多数のマスコミが集まり取材を続ける状況に、市内の漁業関係者からは「心配しているのは私たちも同じだが、取材に追われて仕事にならない」と過熱報道への苦言が聞かれた。  伊良部漁協の組合員たちも、連日自主的に船を出して捜索に協力している。関係者は「私たちも大変心を痛めているが、一日中漁港や関連施設に報道関係者が出入りして仕事にならない。漁に出ても、マスコミの船がたくさんいて危ないと感じる」と話す。  市議会議員の1人は、本紙の取材に「取材対応が大変という声は聞こえてくる」と述べた。また、「大手全国紙から、今回の事故と基地配備問題を絡めた質問をされた。なすべき任務に出た皆さんが不慮の事故に遭われたことを、別の話題に結びつけることはおかしいと思う」と話した。