11万5531㌧搬入し終了 宮糖城辺
宮古製糖城辺工場は20日、2022/23年期サトウキビ製糖操業の原料搬入を終了した。総搬入量は11万5531㌧で前期に比べて2817㌧減少した。平均甘蔗糖度は14.03度で1.75度低下。原料の約8割が基準糖度帯(13.1~14.3度)以上となった。同工場では今期も年内操業となったが年末の悪天候による原料不足で圧搾開始が遅れたが、年明け以降は天候の回復に伴い順調な操業となり、糖度も徐々に上向いていった。
原料搬入量は当初予想(11万4837㌧)を若干上回った。糖度の割合は基準糖度帯が40.34%、14.4度以上が39.58%、13.0度以下が20.07%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万3855円。ハーベスターの収穫率は95.23%。
同工場は昨年12月9日に操業を開始したが、悪天候のためハーベスターが稼働できず原料不足により20日から圧搾を開始した。その後は天候に恵まれて1度も停止することなく順調な操業となった。品質は前半、低調に推移。10月から12月の長雨や日照不足により登熟が遅れたと見られている。2月以降は右肩上がりに上昇した。
宮糖の渡久山和男社長は「今期は例年に比べて糖度が低かった。2月頃から良くなってきたが、もっと早く上がってほしかった。操業開始後、原料が集まらず11日間圧搾を始められなかったが、それ以降は天候に恵まれて1度も止まらずに操業できた」と話した。
3月20日での搬入終了について「前年は4月12日までかかり、肥培管理等に影響が出て株出の単収が若干低かったようだ。農家からも20日に終わって株出管理ができれば来期につながるという話を聞いている」と話していた。
他工場の原料搬入量の予想は沖縄製糖宮古工場が13万4900㌧、宮糖伊良部工場が6万68㌧、宮糖多良間工場が2万2340㌧。現在のところ宮古地区全体では33万2839㌧(前期実績36万3005㌧)が見込まれる。