ヒルトン宮古島が落成 6月18日開業予定
ヒルトン沖縄宮古島リゾート(棚町誠二総支配人)は24日、6月18日に開業予定であることを発表、同日から予約受け付けを開始した。ヒルトンが運営する県内6施設目のホテルで、離島では初。三菱地所(東京都)と鹿島建設(同)が、両社にとって国内初のビーチリゾートとして開発を進めたもの。ホテルの落成を記念し25日、竣工祭と祝賀会が開かれた。国内外からの誘客促進による観光振興、地域経済活性化が期待される。(9面に関連)
ヒルトン宮古島は地上8階建て、高さ38.82㍍。建築面積は6478.77平方㍍で、延床面積は2万8368平方㍍。3階から7階にかけてツインを中心とした329室の客室を備える。うちエグゼクティブルーム56室、スイートルーム11室。最上階にはエグゼクティブラウンジがあり、伊良部大橋を一望することができる。
その他の主な施設は▽屋外・屋内計5つのプール▽4つのレストランとバー▽24時間利用可能なフィットネスセンター▽最大240人まで収容可能な宴会場6つ▽―など。屋外プールはファミリー・キッズ・大人向けに分かれている。婚礼施設としてループトップチャペルも備える。
低層部の外観は琉球石灰岩をイメージしたベージュ基調で、宮古島の原風景と調和を図っているほか、地元産の食材を活用し地産地消の推進にも取り組むという。宮古ブルーの海など豊かな環境を守る活動にも力を入れる。国内外からの観光客だけでなく、地元住民にも利用されるホテルを目指す。
ハローワーク宮古での市民向け就職説明会も複数回実施しており、地元採用にも力を入れている。
棚町総支配人は「ヒルトンが100年以上培った経験を基に、島に貢献できる会社にしていきたい。地元での雇用も非常に大切にしている。私たちが知らない宮古島の魅力を、宮古の方々と一緒にアピールしていきたい」と語った。
三菱地所と鹿島建設が事業主体となり、2021年2月28日に着工。施工は鹿島・國場・大米特定建設工事共同企業体が担当した。三菱地所は下地島空港の開発・運営も行っており、空港と連携した事業展開推進がホテル開発のきっかけの一つという。