鏡割りを行った市各界の代表者 =平良下里、ホテルアトールエメラルド宮古島

宮古島市の躍進願う 3年ぶり「新春の集い」

 3年ぶりとなる宮古島市の2023年新春の集いが4日、市内ホテルで開かれた。官公庁や各種団体、民間企業など各界の代表ら200人が交流を深め、宮古島市のさらなる躍進を祈念した。座喜味一幸市長は「コロナを侮ることなく、行動制限のない年にしていきたい」と述べるとともに、4年ぶりに開催予定の全日本トライアスロン宮古島大会などを通した経済振興や2次交通不足の解消といった課題解決に取り組む考えを示した。

新春を祝う約200人の参加者ら


 集いは仲宗根満子さんと渡真利幸子さんによる「とうがにあやぐ」で幕開け。伊川秀樹副市長が「2023年の輝かしい新春を迎えるにあたり、市民の皆様のご健康とご多幸を祈り、宮古島市の大いなる躍進を祈願する目的で3年ぶりの開催となった。時間の許す限り交流を深めていただきたい」と開会のあいさつ。みやこ少年少女合唱団が宮古島市歌を斉唱した。
 座喜味市長は「新しい年を迎え、暗雲晴れて陽光さすという思い。うさぎ年に宮古島市の発展は間違いないものと確信している。コロナを侮ることなく行動制限のない年にしていきたい」と決意を示した。
 座喜味市長は観光地として市の人気が高まっていることに触れ「宮古島市というだけでビジネスの材料になると言われるが、歴史や文化を点検し、市の価値とは何か確かめていきたい。また4年ぶりのトライアスロンなどで島の元気を奮い立たせ、企業の参入を促進したい」と述べるとともに、2次交通不足や雇用環境整備などの課題を挙げた。
 宮古島市議会の上地廣敏議長は22年を振り返り、サトウキビが2期連続で35万㌧を超えたことや県畜産共進会での団体2連覇達成などをたたえた。市の課題については「観光客数の増加を目指すだけでなく、観光収入増や満足度向上を目標とする『量から質への転換』が求められている」との考えを示した。
 宮古島商工会議所の根路銘康文会頭は「耳が良く周りが良く見え、坂をしっかり上っていける足を持ったうさぎ年。市の経済が確実に上り続けていく年にしよう」と乾杯の音頭を取った。
 宮古島観光協会の吉井良介会長は「他の地域に負けない魅力を持った選ばれる観光地となるよう、しっかりと中身を詰める足固めをしていきたい」と語った。

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