大雨で水がたまった大野山林 =11月17日

平良年間、11月とも降水量過去最多 鏡原、城辺も11月最多

 宮古島地方気象台によると2022年11月の月降水量は平良下里が735㍉、鏡原が689.5㍉、城辺が666㍉といずれも過去最多を更新し、多良間仲筋でも489.5㍉、下地島で400㍉と歴代2位を観測した。平良下里では年降水量も1月から11月までで3439㍉と過去最多をすでに超えている。向こう1カ月も降水量は平年並か多いと予想されている。
 平良下里では先月、日降水量が1日に123.5㍉、8日に81㍉、11日に99㍉、17日に122㍉、23日に59.5㍉、25日に97.5㍉とほぼ1週間おきに大雨が降った。今年の月降水量では5月の815㍉に続いて2回目の過去最多更新となった。また鏡原では1日に日降水量133㍉、11日に日最大1時間降水量75.5㍉と過去最多が観測されている。
 同気象台では先月29日に「長雨と日照不足に関する気象情報」を発表。宮古島地方は10月中旬頃から気圧の谷や前線及び湿った空気の影響を受けて曇りや雨の日が多くなり、降水量が平年の2~4倍となり、日照時間は平年の8割程度となっていることから、農作物の管理などに十分注意するよう呼び掛けた。平良下里の10月11日から11月28日までの降水量は1094㍉で平年比467%が観測された。
 沖縄気象台が1日に発表した向こう1カ月(12月3日~1月2日)予報によると、気圧の谷や前線の影響を受けやすいため降水量は平年並か多く、日照時間は平年並か少ない見込み。特に期間はじめは降水量が多く、日照時間の少ない状態が続くと予想。気温は寒気の影響を受けにくいため高く、特に期間のはじめはかなり高くなる見込み。

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