肉用牛の部で団体賞を2年連続で受賞した宮古島市の畜産農家のみなさん
=糸満市の南部家畜市場
宮古島市2年連続団体賞 県畜産共進会肉用牛の部
【那覇支局】県内全域から優秀な黒毛和牛の品質を審査する第48回県畜産共進会(主催・同協議会)の種畜部門・肉用牛の部が8日、糸満市の南部家畜市場で開かれた。肉用牛の高等登録群で宮古島市の砂川健治さん=下地字入江=が優秀賞第1席、上地美優桜さん=平良字久貝=が優秀第2席に輝き、若雌第1類で島尻博乃さん=城辺字福里=が優秀賞第3席に入賞したことで宮古島市は昨年に続き、団体賞を獲得した。
同共進会は種畜の改良及び畜産農家の飼養管理や改良を促進するために開催されている。肉用牛の部では宮古島市からは5個人、多良間村からは1個人が出品した。また、新たに母から娘、孫娘にわたる改良の成果の確認と優良雌牛系統の地域への保留促進を目的として高等登録群の区分を設けた。
結果を受けて、宮古和牛改良組合の荷川取広明会長は「今までの大会と比べると全体的にレベルが高く、粒が揃っている中で宮古の牛が1位になることができてうれしく思う」と述べ、その上で「宮古の予選が終わって、何頭かは上位に入る自信はあった。実際現場に来ると心配になったが、期待に応えて上位に入ってくれた。昨年に続いての連覇。今回は全員で取った団体賞で価値ある賞だと思っている」と話した。今後については「2連覇ということでますます追われる立場になったが、他の地域もパワーアップしてくると思うので、来年の3連覇や5年後に北海道で行われる全国大会に向けて取り組んでいきたい」と意気込んだ。
同共進会で、市の砂川健治さんは農水大臣賞などを受賞し、多良間村の森山丈一郎さんは若雌第1類で優秀賞第2席を獲得した。