こども園は保育所と幼稚園両方の特長をあわせもつ =上野新里、上野こども園

幼稚園をこども園に移行 具体的計画は来年度発表

 宮古島市は現在、公立幼稚園を認定こども園に移行する計画の策定を進めている。こども園は0~5歳児が通うことができる保育所と幼稚園両方の特徴を備えた施設で、幼稚園と違い給食が出るなど、保護者の利便性向上にも期待できるという。移行する幼稚園の選択や運営形態などを検討し、来年度、詳細な計画を発表する予定。
 こども園は就学前の教育・保育を一体として捉え、一貫して提供する枠組みで、幼稚園教諭の免許と保育士資格の両方を持っている「保育教諭」が在籍している。小学校入学前まで1つの施設に通えるのが利点の一例。幼稚園で午後の預かり保育をする場合弁当を持参する必要があるが、こども園は給食を提供する。
 市では現在、下地・上野・伊良部に公立認定こども園がある。いずれも幼稚園と保育所を統合したもの。砂川幼稚園と砂川保育所は来年度からこども園に移行するが、こちらは民間法人が運営することになる。砂川のほかに幼稚園は13カ所。うち3つは今年度休園中。
 平良市街地では幼稚園近隣に複数の民間保育所がある場合も多く、こども園に移行した場合経営に影響を及ぼす可能性もある。そのため、どの幼稚園をこども園に移行するのか、移行した場合市と民間のどちらが運営するのかなどを検討している。今年度中に議論をまとめ、来年度具体的な計画を発表する予定。

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