多良間村、人口6割減に りゅうぎん総研が50年後推計

 りゅうぎん総合研究所(那覇市、伊東和美代表)は22日、県内市町村の将来推計人口を発表。多良間村の人口は2070年、410人となり、20年の1060人から50年間で61.3%減少すると予測した。宮古島市は4万5810人となり、20年比7040人、13.3%減少の見込み。年代別に見た場合、市・村ともに14歳以下の子どもの減少割合が最も高い。70年には県内41市町村のうち、39市町村で20年の人口を下回る見通しという。
 20年国勢調査によると、15年比で人口が減少している県内自治体は20市町村あり、多良間村も含まれている。大半が離島と北部の自治体だが、那覇市も人口減少が始まっている。
 出生数と死亡数の差による自然増減は、市・村ともに10年以降のほとんどの年で減少となっている。域外からの流入も加味した社会増減では、市は17年以降増加に転じているが、コロナ禍の影響か20年以降は増加ペースが落ちている。村は21年、3年ぶりに人口が増えたが、22年は減少に転じている状況。
 見通しによると、市の人口は25年までに減少に転じる見通し。55年までに県内41市町村が全て減少に転じ、70年に人口が20年を上回っているのは南風原町と中城村の2町村のみと予測した。多良間村の減少率はワースト2位。
 14歳以下の年少人口、15~64歳の生産年齢人口、65歳以上の老年人口の3区分で見た場合、市・村ともに年少人口の減少幅が最も大きい。市は20年の8560人から70年6620人と22.6%減。村は20年の140人から70年40人となり、75.8%減となる。
 少子高齢化が進んでいる現状だが、70年までには老年人口も減少に転ずる。市は1万4220人が1万3540人となり4.8%減。村は320人が180人と45.2%減少の見込み。65歳以上の人口は23市町村で増加する見通しだが、既に高齢者の割合が高い自治体は今後死亡者が増加し、減少していくという。

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