新型コロナ 5週連続約1300人 宮古島市高止まり続く

 県は20日、宮古島市で新たに195人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。14日からの1週間で計1296人。5週間連続で約1300人と高止まりの状況が続いている。県は感染拡大の要因を「観光シーズンや旧盆など人の移動が活発になった影響と思われる」とした。同日、多良間村では13人の陽性が確認され、1週間で計30人。同じく県は3941人で、週計2万7121人となった。県は先週とほぼ横ばいの人数。

 宮古島市における1週間当たりの感染者数は、7月17日週が1290人で初めて千人を超えた。そこから7月24日週1318人、7月31日週1284人、8月7日週1303人、8月14日週1296人と、1カ月以上1300人前後で横ばいが続いている。
 感染拡大に歯止めがかからない状況で、宮古病院は診療制限を29日まで、宮古保健所は窓口業務の一時休止を9月2日までそれぞれ再延長した。27日に延期されていた宮古島夏まつりも開催日未定で再延期されるなど、大きな影響が出ている。20日に開催予定だった第17回市老人クラブ連合会平良支部老人クラブ大会も中止された。
 オンラインで会見した宮里義久感染対策統括監は「特定のイベントが原因というわけではないが、夏休みで観光シーズンを迎えたことや旧盆などで人の動きが活発になった影響で、感染者数が高い状況が続いている」と述べた。
 20日の市内患者は10歳未満から90歳以上の男女。前週同曜日から7人の減少。年代別では40代の592人が最多で、30代566人、10歳未満490人と続く。直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は2372.54人。
 宮古地区の入院中は14人で、うち宮古病院12人(中等症7人、軽症5人)、民間病院2人(軽症2人)。病床使用率は21.2%。宿泊施設療養中19人、自宅療養中1162人、入院調整中575人。
 県の感染者週計は、7日週2万7046人、14日週2万7121人と横ばいだが、3万5千人前後だった7月下旬や8月初めからは約8千人減少している。

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