10日から運行を開始するループバスのバス停
=北小前
宮古島ループバス あすから実証実験運行
観光地や宿泊施設などを循環して結ぶ宮古島ループバスの実証実験運行が、あす10日から始まる。3年目となる今年度は、市街地から島の南西方面を経て吉野海岸・東平安名崎を往復するルートを夏季・冬季ダイヤで来年2月28日まで運行する。観光客の増加などに伴う2次交通不足の対策としても期待される。
同バスは市の委託を受けた総合商社の双日が中央交通、宮古協栄バス、八千代バス・タクシーと実施。観光客の受入態勢の強化を踏まえたバス交通の利便性向上などに関する調査、検証を目的としている。実証運行を重ねて2025年度からは補助金に頼らない、民間負担100%での自走化を目指している。
運行ルートは北小前を起点に市街地や大型商業施設、宮古空港を経て下地方面、来間島、上野方面の宿泊施設、海岸などを経由し、夏季(8月~10月)は吉野海岸、冬季(11月~2月)は東平安名崎を折り返す。1日の便数は夏が17便、冬が13便を予定。
運賃は1回乗車券が大人500円、子供250円、幼児無料、1日乗車券が大人1000円、子供500円、幼児無料(モバイルアプリによるチケットレス乗車も導入)。市民向けに1カ月定期券を大人1000円、子供500円、幼児無料で市内のバス営業所またはモバイルアプリ上で販売する。既存路線バスとの乗継利便性向上、利用促進のため、運行情報がリアルタイムで確認できるバスロケーションシステム、乗換検索システムを継続導入(市内全バス対象)、特設ウェブサイトに路線バスとの乗換プランを掲載する。