ANA宮古線30周年を祝ってテープカットする(左から)窪田、下地、座喜味、諸橋、吉井、田之上の6氏
=宮古空港搭乗待合室
ANA宮古線が30周年 路線拡充、観光振興に寄与
全日本空輸株式会社(ANA)の宮古線就航30周年記念式典が5日、宮古空港搭乗待合室で催され、官民の関係者が出席して路線充実による観光振興および宮古発展を祈念した。同社の宮古空港関連路線は1992年に初めて大阪の伊丹空港に就航して以来、那覇をはじめ羽田(東京)、関西(大阪)、中部(名古屋)、福岡と拡充してきた。同日は伊丹線が期間限定復活で就航を開始し、運航便数は合計で6路線26便となった。
式典で同社沖縄空港支店の窪田啓一郎支店長は、1991年に当時の宮古市町村会が国や県に就航を要請し、翌92年に就航を開始したことを踏まえ、「現在では東京、中部、関西、那覇とネットワークを拡充した。これまでの支援を忘れず次の30年に向けて宮古発展に尽くしたい」と述べた。
座喜味一幸市長は、市の発展に同社の就航が貢献し、那覇や本土便就航で世界から注目される観光地となったとし、「地元の翼として地域を発展させ、観光振興に果たす力は大きい」と評価した上で「基幹産業の観光をしっかり支え、観光客が宮古ブルーを堪能し、安らぎとパワーを与えるよう条件整備が必要。今後、官民一体で宮古振興に努めたい」と述べ、観光振興に向けて協力を求めた。
座喜味市長、国土交通省大阪航空局宮古空港事務所の諸橋宏司所長、宮古島商工会議所の下地義治会頭、宮古島観光協会の吉井良介会長、同社の窪田支店長、田之上圭克宮古支店長兼空港所長がテープカットし、30周年を祝った。
式典では30年前の就航当時に客室乗務員が着用していた制服も披露された。同日はこのほか、関連で保育園児を対象としたANA機体見学、人気アニメーション「鬼滅の刃」キャラクター記念写真スポットの空港内設営も行われた。